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#デザイン

「餃子の皮って6角形でもよくないですか?」

「餃子の皮って6角形でもよくないですか?」

プロダクトデザイナーの辻村哲也です。
今回は、2023年11月、ちょっと話題になった餃子の皮の話です。

ある朝、寝起きにスマホでTwitter(自称X)を眺めていると、愛知県の製麺所さんの呟きが目に入りました。

餃子の皮の製造工程で麺帯(生地をシート状に伸ばしたもの)を円形の型で抜いた残りがたくさん出て、再利用するにも限度があって廃棄が出てしまうということのようです。想像するに、打ち粉などの影

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アップル社/スマホコンセントの意匠(デザイン)のポイント(本質)を掴む。

アップル社/スマホコンセントの意匠(デザイン)のポイント(本質)を掴む。

 こんにちはnabです。いわゆる企業弁理士として、中小企業の知財課に勤務しています。今回は、デザインの差別化を経営戦略として取り入れているアップル社の登録意匠を取り上げ、ポイント(本質)をJ-Pratpadの審査経過書類を参酌しながら、確認していきたいと思います。

※この記事の「ポイント(本質)」とは、審査経過において、従来のデザイン(意匠)と類似していないと判断された点を指します。意匠権を取得

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「流通」を具現化した「段ボール装」は、いかにして生まれたのか

「流通」を具現化した「段ボール装」は、いかにして生まれたのか

2月16日に発売した『広告』最新号は、「段ボール装」という独自に開発した装丁となっています。

ECで買い物をした際に届く段ボール箱のような見た目。箱を開封するようにミシン目に沿って側面をペリペリとめくると、箱だった段ボールがそのまま表紙となる……という箱と本が一体化したつくりです。

毎号、特集にまつわる装丁デザインとしている『広告』ですが、今回は「流通」を体感できるものとしてこの段ボール装が生

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都市に開かれた産業・商業建築〜2020年度グッドデザイン賞 審査ユニット16(産業・商業の建築・インテリア)審査の視点 レポート

都市に開かれた産業・商業建築〜2020年度グッドデザイン賞 審査ユニット16(産業・商業の建築・インテリア)審査の視点 レポート

グッドデザイン賞では、毎年その年の審査について各審査ユニットごとに担当審査委員からお話する「審査の視点レポート」を公開しています。グッドデザイン賞では今年、カテゴリーごとに20の審査ユニットに分かれて審査を行いました。審査の視点レポートでは、そのカテゴリーにおける受賞デザインの背景やストーリーを読み解きながら、各ユニットの「評価のポイント」や「今年の潮流」について担当審査委員にお話しいただきます。

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