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おかもちでチェアリング
最近「チェアリング」なるものが流行っているということを知った。友人は「昔からやってたぞ」と言っていたが、その通りであろう。
5/22の探鳥会の折、探鳥会が解散となってから、集合会場である緑地公園の草地の上で「チェアリング」でかみさんとランチを食べてきたのである。
そしてうちの場合、おかもちを持参したのであった。この中に食材とかいろいろ入れてきたのだ。
メインの食材は最初から切ってパッケージされているバゲット。そしてオイルサーディンとコンビーフの缶詰である。
火を使ってバゲットをトーストし、コーヒーなどを淹れたいのはやまやまなれど、公園なのでそれはNGだろうから回避。今回はおとなしくピクニックなのだ。
早速オイルサーディンの缶の蓋を開ける。テーブルがないとやりにくいのだが、おかもちの蓋をひっくり返すと小さなテーブル代わりにはなる。
調味料は塩と黒コショウを持ってきた。もう30年くらい前にアウトドア用品店で買った携帯用調味料入れに入れてきた。円筒形で中が半円の2室に分かれている。それで塩と黒コショウを分けて入れられるのだ。蓋もそれぞれに付いている。おかもちの写真を拡大するとわかるよ。
ダイソーのフォールディングフォークを使って、オイルサーディンをバゲットの上に乗せ、塩コショウして食べる。うっ旨い。バゲットをトーストできれば最高なんだが、まあ公園なんだから贅沢は言うまい。
オイルサーディンはオイルも旨いので、残さず食べる。そのあたりでそこそこお腹にはたまってきていたのだが、勢いでコンビーフ缶も開けてしまった。最近のパッケージは開けるのも楽になって、拍子抜けするくらいである。
コンビーフをバゲットの上に次々と広げて、すっかり食べ終わる頃は完全に満腹状態。いや~パンをこれだけ食べたのは久しぶりだったね。
チェアはうちの場合何脚かあるのだけれど、キャンピングカーの中に常備したりしているので、今回軽自動車で出掛けるときのために、来客用に加えてもう1脚買い足した。キャプテンスタッグの1480円の物である。
さてここでチェアリングはいったん終了するが、夕方、三つ目の探鳥スポットでコサメビタキを見ているときに、チェアリングすればもっとゆっくり観察できることに気付き、次はそうしようかと一瞬思った。
しかしよく考えれば、せっかくチェアを持ってきているのだから「今やろう」ということになり、早速店開きした。コサメビタキがいったん飛び去ったあとも、チェアリングしていればすぐに数分が経ち、またコサメビタキが梢に現れる。
そういうわけで、チェアリングは定点観察する鳥見とも相性がいいことがわかった。コサメビタキを心ゆくまで眺めることができたのであった。
アウトドア道具というものは、その環境でゆっくりと時間を過ごすことに役に立つことが多い。私にとっては、フライフィッシングのタックルも、イギリス製のピクニックバスケットも、まあそういうものだった。チェアリングという行為も、チェアを野外に持ち出すことによって、時間の使い方を変えるやり方とも言える。チェアがあれば、のんびりできるのだ。
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