シンクロニシティかも
今朝がた、夢枕に亡くなった友人が立った。訃報を聞いてからは、ほぼ初めてのことだった。
それもあって、仕事場に飾りながら保管してある木製リコーダーの周辺を掃除した。このリコーダーは故人からもらい受けたもので、今では形見のようなものになってしまっている。
そうしたら、ふだんほとんど気にも止めていない箱が傍らにあったことに気付き、中身は何が入っているんだろうと蓋を開けた。
するとそこには、タスコの単眼鏡が入っていた。これは、2000年に亡くなった別の友人の形見である。
あるときからどこに置いたのか分からなくなり、ずいぶんと探してもいたのだった。見つけることができて、思わず息を呑んだ。
そしてきょうは3月30日だが、その友人の祥月命日は3月29日であったのだ。ほとんど一致していることに驚かされた。そして3月30日はシュタイナーの命日でもある。
こういう時制の偶然の一致は「シンクロニシティ」とも呼ばれる。「共時性現象」と訳される場合もある。
長い間探していたものが出てきて、すっきりするとともに、これも何かの引き合わせだろうと思わざるを得ない。
単眼鏡の入っていた箱は、毎日にように間接的にさわっている。運転用の眼鏡を置く台にもなっているからだ。しかしそこに何が入っているかなんて、今までほとんど気に留めたことがなかった。
きょう、そのあたりを掃除するために持ち上げてみて、はたと気付いたのだ。意識の向き方がちょっと変化しただけで、事態は変わる。
友人の形見の単眼鏡は小型で軽量なので、自転車で出歩くときにも気軽に携行できる。これからおおいに使ってやろうとあらためて思ったのだ。
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