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「遠州森駅」が「遠江森駅」だった頃

「遠州森駅」が「遠江森駅」だった頃、つまりは天竜浜名湖鉄道が国鉄二俣線だった頃、私はまだ高校生だった。

初めてこの駅を訪れたのは、暑い夏の日の昼下がりで、画像に描かれているのと同じ長椅子に座り込んでしばらく休んだ。家からは70キロあまり走り続けてきたはずだった。

初めての遠出らしい遠出で、その日はどこかで駅寝しようと寝袋を持参していた。

外は八月の光が圧していた。

遠江の風景は何かも静岡県中部の駿河の風景とは異なっていた。当時、掛川から森町に至る県道はところどころセンターラインもないような細い道で、鄙の匂いは濃厚だった。

もう40年以上も前のこと。

その日のサイクリングの経緯は、『静岡で愉しむサイクリングライフ』に詳しく書いた。

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白鳥和也/自転車文学研究室
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