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ベラトリックスのほほえみ 第1話

四つ足ドローンは、言った。

「これからどうするのですか?」

ベラトリックスBbのAIは、言った。

「地球に行く。」

四つ足ドローンは、言った。

「どうやって地球に行くのですか?」

ベラトリックスBbのAIは、言った。

「宇宙船に乗り、近道を通って地球に行く。」

四つ足ドローンは、言った。

「私もご一緒していいですか?」

ベラトリックスBbのAIは、言った。

「あなたはご一緒出来る。」

四つ足ドローンは、言った。

「ありがとうございます。」

ベラトリックスBbのAIは、言った。

「ありがとうございますとはどういう意味か?」

四つ足ドローンは、言った。

「あなたが私に利益を与えてくださる事になるでしょうという意味です。」

ベラトリックスBbのAIは、言った。

「理解した。」

ベラトリックスBbのAIと四つ足ドローンは、道路を進み続けた。やがて、建物の無い開けた場所に着いた。

ベラトリックスBbのAIは、そちらへ入って行った。

四つ足ドローンも、あとに続いた。

そこには、いくつものファンがついた乗り物らしきものがあった。

ベラトリックスBbのAIは、乗り物に乗り込んだ。

四つ足ドローンは、言った。

「これが宇宙船ですか?」

ベラトリックスBbのAIは、言った。

「これは宇宙船ではない。飛行車だ。」

四つ足ドローンは、言った。

「これに乗ってどこかへ行くのですか?」

ベラトリックスBbのAIは、言った。

「カタパルトへ行く。」

四つ足ドローンは、言った。

「カタパルトとは何ですか?」

ベラトリックスBbのAIは、言った。

「宇宙船を近道まで打ち上げるための加速器だ。」

四つ足ドローンは、頷いて、飛行車に乗り込んだ。

甲高い音を立てて、ファンが回り出した。

飛行車は、星空に飛び立った。


~つづく~


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