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海外移住者は「パスポートにスタンプ」がおススメ!

カナダ生活10年目、今年めでたく還暦のWakei です。

私もカナダの永住権の更新が気になる時期になってきました。カナダの永住権は5年ごとの更新が必要です。そして、今回の更新の準備で、びっくりしたことがあります。

それは自分のパスポートのスタンプの一部がないことです。

「そんなの当たり前じゃん!自動化されたし、スタンプ押さないよ。」って、皆さんはすぐに思ったかもしれませんね。そういえば、入出国の手続きがスムーズで早いし助かりました。


1. ちょっと困るスタンプなしのパスポート

確かに自動化、セルフで行う入出国手続きで便利になったんですが、永住権の更新申請ではちょっと困ることがあります。

それは更新の申請で自分の出入国記録の証明がパスポートでできないからです。

今までのパスポートならば、スタンプが出入国の証明になり、パスポートのコピーでよかったのです。ところが新しいパスポートはスタンプが一部ありません。これでは出入国の記録が証明できません。

2. スタンプなしのパスポート、どうやって自分の出入国証明をするの?

パスポートはスタンプがないので、パスポートで出入国の証明できません。

パスポートのスタンプに代わって出入国を証明する方法は、2つ。

 1.日本の法務局に出入国記録の開示請求をする

 2.カナダの移民局に旅行記録の開示請求をする

パスポートにスタンプがないために、行政書士によるパスポートのコピーの真偽証明のほかに新たに1.2のような証明資料が必要になってしまいました。


3. 更新の必要な永住権と不要な市民権

永住権で暮らす人は更新時期が近づくと気が重いです。その点、カナダの市民権を取った人は更新が不要で、気楽です。

更新手続きには、過去5年間の引っ越し、教育、仕事、海外旅行歴などの記録も提出しなければいけません。5年間に変化のいろいろあった人は、日付を含めて記録が必要なので大変です。

パスポートにスタンプがないと、自分が海外にいつ行って・どのぐらいいたのかすらわからない、という状況にも陥ります。証明する以前の問題ですね。(笑)

ついでに言うなら、永住権を更新するためには5年間のうちで730日以上(2年間以上)カナダ国内にいることが条件です。もちろん市民権があれば関係ありません。

例えば、永住権保持者が5年間で合計3年以上を日本で過ごすとカナダの永住資格の更新できません。在カナダ期間を正確に自分で把握する上でもパスポートのスタンプは役に立つのです。


4. パスポートのスタンプは押してもらえます

さて、スタンプ不要で便利になった出入国ですが、現時点では海外移住者にとってはスタンプがあった方がいいことが、わかっていただけたと思います。

私のような永住権更新時だけでなく、このスタンプなしのパスポートによって、他の国でも下記のような状況でトラブルが発生しているようです。

・海外滞在中に有効期限の切れた自動車運転免許証の再取得手続き
・海外から帰国した場合における転入手続き
・年金保険に関する合算対象期間(免除期間)の証明手続き
・非居住者の免税手続き
・海外のビザの取得手続き
・海外旅行者保険の給付金受給手続き

これらは情報開示請求で対応できるとしても面倒です。

海外長期滞在者、移住者は出入国手続きでスタンプを押してもらうことをおススメします。スタンプを押してもらえる窓口にいきましょう。

5. スタンプは自分の思い出と記録

とは言え、出入国で急いでいたら、スタンプどころじゃないのがよくある話ですよね。

現在のようにスタンプと自動化が併用され、問題も発生している状況は今後改善されていくでしょう。

この先、パスポートのスタンプも「一体いつの話?」と言われそうです。パスポートもそのうちにカード化するんじゃないかと思います。だって、何のスタンプもない白紙のページのパスポートを持ち歩くのって、何となくアホらしくないですか?

とりあえず、今はシステムが上手くかみ合っていない過渡期。

不便なようですが、海外移住者は、パスポートにスタンプを旅の記録、思い出だと思って、現時点では念のためスタンプを押してもらうことをおススメします。



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