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ETFで期待されていない日本に気づく

カナダ在住10年目、今年めでたく還暦を迎えるWakei です。主婦目線のカナダ暮らし、好きなお茶や着物のこと、読書メモを書いてます。

さて、本日の本題ですが、皆さんは「ETF」ってご存知ですか?

この「ETF」から日本が世界から経済的な成長を期待されていないことを知り、私はショックを受けました。そのことを話します。

投資のETFとは

資産運用に敏感な方はご存知だと思いますが、ETFは、「Exchange Traded Fund」、日本語では「上場投資信託」です。ザックリ言うと上場しているさまざまな会社の株を入れたカゴのようなもので、そのカゴが一つの商品、ETFになっています。

どれだけの数の会社の株をそのカゴにいれるか、どこの国の会社の株を入れるか、どんな業種の会社の株を入れるか、それぞれどんなパーセンテージで入れるかが、それぞれのETFの個性になります。

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株のように金額や値動きを見ながら売買もできます。複数の会社が独自のETF商品を多数出しているので、自分の好みにあったETFを選ぶことで、手軽に分散投資ができる便利な商品です。

なんて言ってる私も、実はつい最近ETFについて知りました。(笑)

ETF人気

昨年のコロナの発生時、経済は失速、株価は下落。カナダでも政府が緊急対策として、緊急補助金を出しました。この補助金が、生活に困った人を支えたことは確かですが、そうでない人にはプレゼントになりました。この補助金、株価安、おうち時間を利用して、投資を始めた人も大勢います。

カナダ人の多くは、金融機関から勧められるミューチュアルファンドをやっていますがが、これからの投資家たちは、手数料が低く、低額で始められ、自分でETFの内容、売買の金額、時期も判断できるETFを好んでいくでしょう。

XJがつくETF

友人の影響で、かなりの出遅れながら、私もETFに興味を持って調べてみると、思いがけない発見がありました。アジア関連のETFを見ていたら、「XJ」の略文字があるETFがあります。

もちろん、「X-Japan」 ではありませんよ。(笑)

この「XJ」は「ex-Japan」(except Japan) 日本を除くという意味です。

例えば、略字「AAXJ」(iShares MSCI All Country Asia ex-Japan ETF)というETFは、日本を除く、すべてのアジアの国の会社で構成されているETF、ということです。

このETFの紹介・分析をみると見ると、「数十年にわたって低成長を続ける日本を避けている」と書かれています。他にも似たような理由で、日本除外が、商品名に入っているETFがいくつかあります。

このように「日本を組み入れていない」ことを強調していなくても、実際のETFの構成の内容を見ると、日本の企業が見当たりません。

中国、韓国、台湾、香港、シンガポールの企業がほとんどです。

投資先として成長が期待できない日本

日本の株価はこれだけ上がっていて、株価だけで言うなら、アベノミクスで、日本の経済は悪くないはずです。そうと思ってる人も多くないですか?

では、どうして海外で一般投資家向けのETFに日本の企業は組み込まれないばかりか、入ってないことが売り文句になるんでしょうか?

企業の将来性に投資をするのが、投資の基本だとすれば、残念ながら、海外の投資家にとって、日本の経済・企業に将来の夢を感じられないようですね。

これが現実です。

日本には優秀な人材がたくさんいます。一方、日本で才能が十分に活かせず、研究・開発や支援を十分に受けることができず、日本を諦めて、海外に出ていく優秀な人材や組織があります。そして彼らは海外で活躍しています。

優良な組織や人材が十分に活躍できる場や支援が日本に保証されていたら、海外で花開いている優秀な人材や組織は、今頃、日本で経済や技術のけん引役になってくれたはず。

日本が将来を見すえた人材の活用・社会環境への投資・改善をしたら、世界の低評価を裏切って、日本はもっと夢のある国になると私は思ってます。





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