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どっちが嘘つき? ドラマよりも可笑しく深刻なデップVSアンバー裁判・「悪女の倒し方」
カナダ生活11年目のWakeiです。
皆さんは最近の大きく注目されていた”ジョニーデップと元妻アンバー・ハードの裁判”を知っていますか?
私も初めは単なるハリウッドスターのありきたりなゴッシップ裁判だろうと気にしてなかったんですが、実際に見てみると、この裁判、ドラマのようで時には可笑しく、そして深刻です。
私はこの裁判を通じてジョニーデップをますます好きになりました。
どんな裁判?
どんな裁判かというと、ジョニーデップが元妻アンバーに名誉棄損で訴えた裁判です。
ジョニーは、元妻アンバー・ハードがジョニーデップを家庭内暴力DV男「Wife Beater」「自分はDV被害者(MeToo)」とイメージさせたことで、仕事、信頼、自信、お金など、これまで築き上げてきたものの、多くを失います。
そして、ジョニーからの名誉棄損の訴えと同時にアンバー側もジョニーデップを名誉棄損で訴える、という裁判です。
結果、6月1日、裁判はアンバーがジョニーに支払う賠償額1035万ドル(約13億円)、デップがアンバーに払う賠償金が200万ドル(2.6億円)に決着しましたが、アンバー側はさらに控訴するとかしないとか。
いずれにしても、この裁判ではデップの主張していた「アンバーに対する暴力はなかった」「アンバーによるデップへの名誉棄損」が認められた結果になりました。
さて今回の裁判で私が気になった点をまとめてみました。
若さと美貌・残酷さとずる賢さを持った女性
この裁判で少しずつ明らかになるアンバーという女性の恐ろしさと愚かさ。
どうしてそんなアンバーとジョニーは結婚してしまったんでしょうか?
若くてスタイル抜群、綺麗な女性にロックオンされたら、大人の男性は欠点もかわいいぐらいの気分で両目をつぶってしまうのでしょうか?
● アンバーの嘘・DVを受けていたのは実はジョニーだった
ジョニーがアンバーに暴力を振るったという事実は、アンバーとその妹の証言からしか出てきません。
逆にわかってきたのは、ジョニーがアンバーの攻撃性に傷つけられて、耐えていたDV被害者だったという事実。
アンバーの攻撃(悪態・暴力)をかわすためにバスルームに逃げ込むジョニー、信じられます?
アンバーは「あなたはいつも逃げてばかり」と攻め立てますが、ジョニーはアンバーの挑発に乗って手を出したら終わりなこともわかっています。
アンバーが、ジョニーの暴力でできたという顔のアザの写真を提示したものの、診断書もなく、ジョニーは完全否定。自作自演のメイクアップ疑惑が濃厚となりました。
離婚後、ジョニーから受取ったお金700万ドル(約9億円)を寄付した、と言っていたアンバーは世間では称賛されていましたが、実はしていませんでした。世間もすっかり騙されていました。
ジョニー側の弁護士に追及されて、アンバー曰く、
「するつもりです。するつもりはしたと同じ」だそうです。?????
とにかく、びっくりなことが次々と出てきます。
● イーロン・マスクと浮気?
テスラCEOのイーロン・マスクと浮気していたアンバー。
乗り換える相手がすごい!
本人が寄付したというお金50万ドル(約6500万円)もマスクが出していた、
とは驚き。マスク、お前もかぁ。
これもジョニー側の弁護士によって明らかになりました。
テスラ株の信用が下がりそう。
それでもマスクがアンバーと結婚しなかったのは確かに賢い判断でしたね。
他にもジョニー不在時の自宅での浮気疑惑多数あり。
結婚当初から二人の関係には年齢差もあって、ギクシャクしたところがあったという証言もあります。ここまでくると初めから離婚、訴訟目当ての戦略的結婚だったのでは?と思えてきます。
お金持ちの中高年の皆さん、若い綺麗な女性からのアプローチ、ちょっと立ち止まって、気を付けてくださいね。
● 演技が下手すぎる
アンバーが証言するときの大袈裟な表情はまさに演技っぽい。
下のYoutuber が、「実生活でそんな表情やしぐさをする人いる?」とコメントしてましたが、その通り。モニターを見ているデップも正直その演技の下手さに呆れていたことでしょう。
顔は泣きさけぶ表情なのに涙はでていない。
そんなときにハンカチを顔にあてる必要ある?
画像で見てても不自然なので、傍聴している人はもっと違和感があったと思います。
このビデオは長いですが、ドラマ感覚でおもしろいです。
字幕付きで英語の勉強になるのでオススメ!
やってないことを証明する難しさ
この裁判を通じて感じるのは「やっていないこと・無罪」を証明する難しさです。アンバーやその妹が証言が嘘だと感じても、「それは嘘だ」と証明するのは簡単ではありません。
①やっていないことを「やっていない」証明する
②相手が嘘の証言をしていることを「嘘である」証明する
このどちらかができなければ、相手の嘘が本当になってしまいます。
怖いですよ。
私はこの裁判を見て日本映画「それでもボクはやっていない」(周防正行監督)を思い出しました。この映画は女子高生に「この人が痴漢をした」と証言されることで、よってごく普通の何もしていない男性が簡単に人生を台無しにさせられる、事実を元にした映画です。「やっていないことの証明の困難さ」は本当に難しいのです。
悪女の倒し方
今回、ジョニー側弁護士陣営は、アンバーの嘘やごまかしを地道に暴き、いかにアンバーの証言が信頼性の欠けるものかを積み上げていきました。
さらにはアンバーの他者への攻撃性、悪意を持ったプライベートの記録の収集、挑発的にジョニーを煽り、貶めてきた事実を印象付けました。
このように裁判で戦うには、優秀な弁護士陣の膨大な調査、証拠、証言、有効で冷静な弁論能力なくして勝てないことを、今回の裁判は見せつけました。
まさに「悪女の倒し方」です。これぐらいしないととても倒せません。
ただ裁判ってたとえ勝訴できたとしても、精神的、経済的、時間的にも消耗し、人生を無駄してしまいます。
将来的に裁判で争いそうな相手には近づかないほうがいいですね。
最後に独り言
Metooムーブメントで、女性への性被害・虐待に注目が集まりましたが、男性の被害者も意外にいるのかもしれません。
信じられなかったけど、やさしいジョニーデップは、まさにDV被害者。
アンバーは「DV被害者は女性」というステレオタイプを上手く利用してきましたが、遂に化けの皮が剥がれました。
アンバーのように他人を自分に有利に操りたい人は、言葉の暴力も、身体的暴力も嘘もごまかしも手段としてためらいません。どんなに綺麗だったり、かっこよくても結婚してはいけない人でしょう。
たとえ離婚できたとしてもその後も泥沼な関係に身も心もズタボロになりそうです。ご用心、ご用心!
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![カナダで時々お抹茶(西島わけい)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72870139/profile_a3adb6bb08c6882456ff6cb98c602382.jpg?width=600&crop=1:1,smart)