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浴衣で無鄰菴(むりんあん)@「夏の想い出」画像メモ

日本に帰ると必ず行く京都。

久々にお庭の美しい無鄰菴に行ってみました。

それにしても梅雨時とあってお天気が良くありません。
さらに蒸暑い。

浴衣で京都へ

この日は午前中、無鄰菴、午後からは有斐斎弘道館のお茶会に行く予定だったので、絽の着物を着ていく予定でしたが、雨模様で蒸暑くては、とても着れません。

こんなときは浴衣でいいんじゃないの?

ただカナダから持ち帰った浴衣は赤。兵児帯は黄色と赤の絞り。

赤は写真映えすることは確かなんですが。。。。

インドネシアのバリ島で着ること前提のチョイスだったので、京都で着るにはちょっと落ち着きません。

ましてお茶会となると白い目で見られそう。

でもねぇ、浴衣なら雨に少々濡れても大丈夫だし、お腹周り楽だし、襟元をグッと開いたり、基本薄着になるのでやっぱり夏にはピッタリ!

絽の着物で公共交通機関+徒歩で移動では夏の京都ムリ。

創造性の高い弘道館ですから、こんな賑やかな浴衣ですが、チャレンジ精神として大目に見てもらえるでしょう、と期待します。

無鄰菴

さて無鄰菴では庭のコンシェルジュと言われる「庭師さんによるお庭の解説コース(抹茶付き)」を予約していました。

マメ知識やお庭の楽しみ方がわかり、なかなか面白かったです。

例えば

この無鄰菴(別荘)のオーナーであった山縣有朋は、この庭を故郷の里山をイメージして依頼したそうです。
広さをみせるために遠近法も庭園技術に取り入れられています。

借景が効いていますね。
奥には小さな滝がありその水が川となり手前の池まで続いています。

そして従来の苔ではなく芝生にするように注文したとか。
芝生の庭園は無鄰菴が日本初です。

芝生は西洋風や園遊会を意識していたんでしょうね。
一方、奥の山々を背景に芝生が広がる田んぼのようにも感じられます。
有朋もそんな風に感じていたんでしょうか?

1890年、無鄰菴の庭園は完成しますが、庭園作家七代目小川治兵衛は山縣有朋の無理難題の注文にはかなり苦労したようですよ。

浴衣の若いカップル。絵になってました。
京都は着物が映えます。

お庭のコンシェルジュさんの解説にはいろんな裏話がいっぱいありますので、無鄰菴をもっと知りたい方は是非「お庭の解説コース」(仮名)を予約してくださいね。

一通り解説が終わると今度は母屋でお菓子と抹茶をいただきます。

母屋で呈茶を受けます。
屋内から見る庭は形や色を変えた緑が気持ちいいです。
このお干菓子は”苔”と”雨”を表しています。
こんな風に縁側に腰を掛けて山縣有朋もこの庭を見ていたんでしょうね。

正直、私には写真を撮るのが難しい庭だと感じましたが、過ごすのは楽しい庭です。他の日本庭園にはない解放感があり、気持ちがいいのです。

園遊会には最高に贅沢な場所ですよ。

ちなみにこの日のように雨の日に無鄰菴を訪れるとチケットの色が水色に変わります。雨の日限定のチケットがもらえたり、雨で緑がよりしっとりと鮮やかだったり、人も少なく落ち着くので、雨の日の訪問もあながち悪いことばかりではありませんよ。

さて、雲行きが益々怪しくなってきたのでそろそろ、無鄰菴を後にしようと思います。

★役に立つかもしれない裏話(浴衣)


今回、大人っぽく兵庫帯を初めて結んで、雨の中浴衣で歩き回ってたら、浴衣と帯が着崩れしました。

さらに久々に履いた下駄が痛すぎて、今後履くこともないと思ったので、地下鉄のゴミ箱に捨てました。ちょっと忍びなかったんですが、とにかく荷物を減らしたい。ほぼ新品だったので、誰かが拾ってくれることを密かに祈ってます。

浴衣の着直しこそできませんでしたが、帯はトイレで結び直ししました。
やっぱり着物や浴衣を久々に着る場合は、着てみる、履いてみる等の事前確認をしておいた方がいいです。

思いの外、上手く着れずに時間が掛かったり、結局履けない、使えないなんてことがあります。

今回は万が一を考えてサンダルとワンピースを用意していたので、お茶会終了後はさっさと洋服に着替えてスッキリして気楽に帰りました。

こんな失敗を重ねながら私は着物とは付き合っていますが、皆さんは他人の失敗を生かして上手に着物と付き合ってくださいね。


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