
保険もZoomの時代
昨日、契約している保険会社から電話があったようだったので、今日はちょうど近くに用事もあり、ついでにオフィスに寄ってみることにしました。私も気になっていた質問もありましたしね。
ただ、アポイントなしで行ったせいか、残念ながら担当者は不在でした。窓口の女性スタッフが対応してくれたのですが、どうやら私の情報は確認できても、車両保険以外の細かい内容については即答が難しいとのことでした。
そこで、「では、担当者にメールで私への要件を送るよう伝えてください」とお願いしたところ、スタッフの方が少し考えた後、
「少々お待ちください。他に対応できる者がいるか確認してみますね。」
と言ってくれました。
待っている間、テーブルに置かれていた顧客用のチョコレートをつまみながら少し気を紛らわせていると、パソコンのインターカムでやりとりしていた窓口スタッフから、
「対応できる者が見つかりましたので、隣の会議室にお入りください。」
と案内されました。
言われた通り、会議室に入ると、そこはオシャレな雰囲気の個室でした。
でも、誰もいません。少し不思議に思っていたら、突然頭上から、
「ハーイ!」
という声が聞こえました。
顔を上げると、壁掛けテレビのような大きなモニター画面に、女性の顔が大きく映っていました。モニターの端には会議室にポツンといる私の姿も映っています。
なるほど、Zoom面談というわけですね。
顧客との個人面談もZoomかぁ、これは初めて。
ちょっとビックリしました。
モニターの相手と話し始めると、思いのほかスムーズにやり取りが進みました。私が気になっていた質問も、先方からの要件も、すっきり解決。
大画面に映った相手の大きな顔を見ながらのやり取りは、人がいる空気感はないものの、違和感はありません。
私達もいつの間にかZoomに慣れてきたんでしょうね。
改めて、コロナ禍を経て時代が大きく変わったことを実感します。
お互いに場所や時間に縛られず、相手の顔を見ながら話せるこの便利さ、もう後戻りはできません。
特に今回感じたZoom面談の利点は次の通りです:
相手が資料を探している間、自分も気楽に過ごせる。対面だと気まずく感じることも、Zoomなら気にならない。
オンラインチャットの24時間カスタマーサービスも便利ですが、タイピングに手間取ることもあります。その点、Zoomなら口頭で直接やり取りできるのでスピーディー。
声だけの電話と違い、表情を見ながら話せるため、お互いの状況が伝わりやすい。
また、画面共有やファイル送信など、書類の確認もスムーズにできるのも便利ですね。
今回はわざわざオフィスに足を運びましたが、これなら家にいながら契約や相談ができる時代がますます進んでいきそうです。
今後はZoomに映っているのが本人ではなく、アバターやAIになっていくのかもしれませんね。ChatGPTのようなAIがここまで会話に対応できる時代になってきましたから、限られた業界の情報対応なら、人間顏AIが人の代わりにカスタマー対応しても気づかないかもしれません。
こんな風に世の中はどんどん便利になり、面倒なことが効率的に進められるようになっていってます。
おかげで一昔前と比べて、気楽になったり、時間も節約でき、新たな分野が開拓され、できることや楽しめることが増えたのは素晴らしいことです。
でも、その一方で、時代の変化のスピードが速すぎるのか、やりたいことが多すぎるのか、どこか慌ただしさを感じたり、意識しないと生身の人間との感情のやり取りが減っていく環境になるのかもしれません。
便利な時代になったはずなのに、心がのんびりできない、何か物足りないのは少し切ないです。
いいなと思ったら応援しよう!
