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私がわたしにもどるまで〜アトピーを経験して〜

私は関西の大学に通う普通の女子大生。

親元を離れ、父方の祖父母の家で暮らしている。

教師になるという夢を叶えるために、
教育学部のある大学で毎日勉強に励んでいた。



ずっと好きだった人と付き合うことができ、
大好きな友達にも囲まれ
周りからは何もかもが順調に見えていただろう。



ただ、私には心を苦しめる悩みがあった。
それが赤ちゃんの時に発症した
アトピー性皮膚炎」だった。



「アトピー」とよく言われるこの病気は、
肌が痒くなったり荒れたりする病気で、
原因は人それぞれ。完治する方法はわかっていないとされている。



この頃の私の悩みはこうだ。



顔が荒れたらやだな
首や肩が痒くて乾燥すると痛いな、動きづらいな。
お風呂入るの大変だな
しみるの嫌だな
スキンケアは何がいいかな
スキンケアのタイミングはいつがいいかな
スキンケアしたら痒くなった…
お泊まりできない
顔を見られるのが嫌だから目を見て話せない
彼氏に嫌われないかな
ふけのように落ちる皮がやだ
隣で歩いていても、黒めの服を着ている彼氏に皮がつくのではないか
ストレスがかかっちゃったからまた痒くなるかな
ねれるかな



などなど、、、。
まだまだありますが、キリがない!!!



どれほど、アトピーでなかったら楽だっただろうと思ったことか。


アトピーである自分。
アトピーに悩まされている自分にも慣れてきたその頃。







アトピー大爆発。
1人ではどうしようもなく、関東の実家に戻りました。

背景にはたくさんのことがありました。
彼氏との今後のこと。友達との喧嘩による落ち込み。祖母からの心無い言葉。近い将来になる就職への不安。大学卒業ができることへの安堵。


食生活や睡眠不足などの生活の乱れもありました。

全て全て、重なっての、
ここ最近稀に見る大悪化。

肌をかきむしりながら血を出しながら
泣きながら全てを捨てて実家に帰りました。


数日経てば良くなると思った。
しかし、そんなことはありませんでした。

肌はじゅくじゅく、皮は粉雪のように落ちる。
痒くて痒くて痛くて痛くて眠れない。

とうとう熱も出てきました。
元々腫れやすい扁桃腺が腫れ、

39度近くの熱にうなされた。

ちょうど大好きな妹の高校受験の時期だったのにも関わらず、動けないことで母に甘えてばかりの私。

申し訳ない気持ちと、正直、もっと甘やかしてほしい、可哀想だと思って欲しい気持ちと。たくさんの感情に苛まれていました。






肌は良くならないし、熱も下がらずどうしようもなかったある日、

私は感情が爆発しました。

悲観的すぎる私を見て、母は怒りました。

「もっと元気になる努力をして」
「自分が1番信じないと治るものも治らない」

うん。そうなんです。
わかってるんです。抜け出したいんです。

でも、それができなかった。
それをわかってくれないことにとても腹が立った。出て行ってやろうと思った。
ここで死んでやろうかとも。

でも、それは違う。わかってるからこそ

たくさんぶつかりました。
話し合いました。

「何もわかってやれなくてごめん」
と母は謝ってくれました。

その後、病院にかかり、扁桃腺炎を治したことで体調が戻ってきて、
一時肌の炎症も落ち着きました。

やっと終わった。
「よく頑張りました」
と自分を褒めて、

妹の合格祝いに遊びに行ったり楽しい週末を過ごしました。

ただ、そんなものじゃ、済まされなかったのです。








楽しく遊んだ次の日。

あんなに疲れていたのにその日も眠れなかった。

諦めて起きると、
腕の関節がじゅくじゅくと汁を出しています。

なんか首も、肩も、、、。

おかしいな、?と思いながら、
予約していたネイルに行った。

ネイルが終わり、家に帰ると
色んなところからじゅくじゅくと汁が溢れています。

着ていたタートルネックにはべったりと汁が。服と肌がくっついています。

その汁からはいやな匂いがしている。

まただ。
また来てしまった。

泣きながら、肌をかきむしりました。
汁はたくさん出てきます。

肩には3本、引っ掻き傷が。
野獣にやられたみたいになってた。

いつもなら、すぐに固まる汁ですが、
今回はずーっとだらだら出続けました。

怖かった。
このまま私の肌は無くなってしまうのかと思うくらい。

そんな日が6日ほど続きました。

今、日数として書くとすごく少ない時間に感じるけど、

24時間×6日間ずーっと痛み、
動けない辛さ。

急に襲われるかゆみ。痛みと炎症からくる
寒気。不快感。いやなにおい。

これと戦い続けることは
本当に辛かった。

ベットに行くのが怖くて、
リビングで母と床暖房の上でドラマを見ながら耐え続けたあの日々。

長かった。辛かった。

お風呂にもその期間は入れませんでした。
本当に何より怖かった。

だけど、「なにか変えなくては」と思った私は

意を決してお風呂に入ることにしました。
ぬるーいお湯を溜めてもらい、
母にゆーっくりとお風呂に入れてもらいました。
体が動かず傷だらけなので頭を洗うために腕を上げることもできず

母に久しぶりに頭を洗ってもらいました。

ここだけの話、ちょっと、いやだいぶ嬉しかった。

そこから、肌がだんだんと落ち着いてきました。
まだまだ眠れず、じゅくじゅくな肌もあったけど、

お風呂に入って普通の人間の暮らしができたって嬉しかったなぁ。

でも、まだ手放せないでいた私。

そんな私に、

アトピーさよならチャンスが訪れます。



まず一つは、重度のアトピーを経験された
あやかさんとのお話会。

その直前にも悲観的すぎる私に疲れてしまった母と喧嘩していたのですが、、、笑

お話会では、たくさん私の想いや感情を聞いていただきました。
ずっと泣いてたな。何話したんだろ。
忘れてしまったけど、

学んだことは
「今を生きる」ということ。

もし今日世界が終わるなら、アトピーのことを考えるでしょうか。

わたしなら考えません。

なんで悪化したのか、という過去のことや
また悪化するかもしれない
〇〇したらまたこうなるかもしれない
などという未来のことではなく、

今、自分は何をしているのかにフォーカスすること。
何をしていても、今に全集中でいること。

これは、私がアトピーだからしなくてはいけないことではなくて、

幸せに、穏やかに生きる上で大切なことだと
思います。


そして、どんな自分にもいいね!をすること。
理屈としてわかっていても、難しいこと。
でも、これは自分を見失わないための訓練。

これからも心がけたいと思います!



二つ目のアトピーさよならチャンスは
私が大尊敬する方との電話でした。

その方も、過去にアトピーを経験されていますが、今はそんなこと全くわからない、とてつもなく綺麗な方で、

見た目も中身も大好きで、丸ごとその方になりたいくらいというか、本気で目指しているほど大好きな素敵な方なのですが。

まず、そんな方に気にかけてもらえたことがとても嬉しかった。

「わたしは気にかけられて、優しくされていい人間なんだ」と思えるきっかけになった。


そして、お話の中で、
「これからたくさんの人たちを助けていく人だから今その試練がきてるのだね」
と言われたこと。

大好きな人に、「同じ」「わかる」という言葉をかけていただけたこと。

なんか全てが安心感と、「わたしできる!」
に繋がり、とても心に元気が出ました。


未来のわたしの子どもたちを助けるために私は今辛い思いをしたのかもしれない。

もしそれなら、乗り越えてやろう!と強く思いました。



最後は、私のエネルギーや色んなメッセージを伝えてくださる方にカウンセリングをしていただいたこと。

1番の驚きは、
「私の魂はアトピーを経験するために生まれたわけじゃない。むしろ後付けで、母に甘えたい、かまってほしい理由としてアトピーを選んだ」ということ。


えーーー!!!ですよ。もう。
そんなに??死のうと思うくらい自分がわからなくなっていたけど、

それを言われて、妙に納得した自分がいた。
結構、思い当たる節しかない、、笑笑


そして、
「ブランディングは捨てる」という学び。

私って、私なのに、
わかちゃん(私)=アトピーになってた。

「アトピー」って文字見ると、なんか自分のことだ!みたいな。

でも違うんですよね。私は私なの。
HSPの、わかちゃんでも
アトピーの、わかちゃんでも

どんな名前でもなくて、

ただ、ありのまま、色んな要素のある、
誰1人同じ人のいない、
「わかちゃん」
という1人の人間、なんです。


そのことに気づかせていただいて、
びっくり仰天。みるみるうちに
新しいまっしろつるつるマシュマロ肌が
戻ってきました!!!

汁!もうない!!!

むしろ、私もうアトピーじゃない!
もう終わった!!!
何があっても、肌に出さなくていい!!
もう傷つけなくていい!!!!

なんか全てふーっと消えていきました。

確かに、22年間アトピーちゃんを
やってきたので手放すことにまだ多少の不安はある。

けど、そんな自分もOK!
それも自分。これも自分。


アトピーのわかちゃんではなく、
私が私を取り戻しました。

私がわたしとして生きていくために。
自分を素敵に生きるために。


これからもたくさんの試練や辛いことがあるかもしれないけど、

それでもそれをも楽しめるように。

私がわたしに戻ったから、
もう、だいじょうぶ。


今だから言える。
アトピー、ありがとう。
たくさん教えてくれて。もうお別れだね、
少し名残惜しいのはなんでだろ。
ばいばい、さようなら。




私がわたしに戻ったから言えること。



ありのままの、そのままの、

なんでもない、なにものでもない、

でもただ、あなたである、

そんなあなたが、そんなわたしが、

いちばん素敵。

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