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土木技術者の働きがい【第15弾_ゼネコン編】
こんにちは、若手パワーアップ小委員会のUです。
このシリーズでは、「土木」と一口に言っても様々な種類の仕事があり、各ポジションで若手はどんな仕事をして、どんなことに働きがいを感じているのかを紹介しています。
今回は第15弾、ゼネコン編です。
ゼネコン編は「土木設計」について3つの記事が掲載されていますので、今回は「現場・施工管理」についてお話ししたいと思います。
過去の「ゼネコン編」の記事はこちらのリンクからどうぞ。
①私の経歴
簡単に自己紹介をします。
ゼネコンに勤務して14年目になります。
若手と呼ばれることが少なくなってくる年代に入っています。
入社からの経歴は、
入社~2.5年目 :東京都内の現場で施工管理(工事係員)
2.5年目~5年目:本社にて土木設計(係員)
6年目~14年目 :四国の現場で施工管理(工事係員、主任)
14年目~現在 :本社にて土木設計
現場での施工管理と本社での土木設計の両方を経験しています。
会社に依るかもしれませんが、設計も施工管理も経験できることが土木の良いところだと思います。
②施工管理について
若手(特に学生)の皆さんは、「仕事は施工管理」と言われて何をしているのか想像できますか?私は就職前まったく想像できませんでした。
具体的に施工管理をしていた頃の一般的な一日を紹介します。
円グラフで若手職員(施工管理)の一日を時計をイメージして作成してみました。
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我ながら充実した若手職員の一日が作成できたと思います。
若手職員は現場と事務所を右往左往します。
現場が順調に進んでいるときは事務所内での作業が増え、現場がうまく進んでいないと現場での作業が増えます。
若手職員は、成長すると現場に出る時間が減り、その時間を計画書の作成や発注者との折衝に充てるようになります。現場を効率的に管理できるようになれば、仕事の幅がどんどん増えていきます。
③働きがい
入社当初、私は施工管理というものがわからず何もできませんでした。紙のファイリングや安全標識看板を取り付けながら「なんのために大学までいったんだろう」と思っていました。(注意:紙のファイリングや安全標識看板も大事な仕事です。)
そのような状況下でも、少しずつできることが増え、感謝される場面が増えてきました。
・発注した材料を搬入する時間がピッタリで作業がスムーズに進んだことで、作業員さんから感謝された。
・図面とつくっているものが整合していないことを早期に気づいて指摘したことで、作業員さんから感謝された。
・構造の計算をして必要な鋼材量を削減することで、コストダウンをはかり上司から感謝された(褒められた)。
・コンクリートの打設を計画的に実施し品質の良いものをつくることで、発注者から感謝された。
・構造物が完成したら、近隣住民の方に感謝された。
いつのまにか私の中で感謝されることが一番の「働きがい」になりました。
そんな私が施工管理を簡潔に説明するならば
「建設業を通じて、関係者の幸福度を最大化する仕事」
だと思います。
他の業種でも、同様な感覚で働きがいを得ている方は多くいると思いますが
建設業は感謝される場面が多いと思います。おすすめです!
④さいごに
ここまで読んで下さりありがとうございます。
「施工管理」についていろいろ書いてきましたが、土木と関係づけることを忘れていました。
土木は、自然相手にものづくりをするので困難が多い、が逆に感謝も多い。
土木の施工管理をおすすめします。
それでは次回の投稿もお楽しみに!