俳句幼稚園「写真で一句」4/28、と、推敲(蜆取り、蜆舟)
① 参道の君の歩調や夏近し
季語: 夏近し/晩春
② 参道を追ふ女の手の春日傘
季語:春日傘/晩春(さんどうをおうひとのてのはるひがさ)
③ 京の夜に投げし枕や蜃気楼
季語: 蜃気楼/晩春
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① どんどん先を歩いていく人。
② ①の人を追う人。境内で日傘を差してよいのかどうかわからなかったので、「閉じた状態で手にもっている」とも取れるように詠んだつもりですが、どうでしょうか。
③ 京都のお寺というと、私のイメージは修学旅行です。中学、高校、共に奈良と京都がメインでした。遥か彼方の、懐かしい思い出がよみがえるお寺。
追記:これは「枕投げ」のことを詠んだつもりでしたが、句だけを見ると、何か理由があって枕を投げつけたかのようですね...。鶫さんからご指摘をいただき、自分でも確かにそうだと。要推敲、考えます。:追記終わり
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推敲
◇元句: 学生のスーツの群れや蜆取り
→ リクルートスーツ解禁蜆取り(alohaさんより「リクルートスーツ」案)
→ 蜆取り人事課腕の見せ所(なごみさん)
→ 採用の連絡待つや蜆取り(鶫さん)
◇元句: 蜆舟あさ黒曜の乱反射
→ 蜆舟黒曜のごと光る幸 (皆様のアドバイスと、k‐maruさんとあぷりこっとさんの御句の「幸」からヒントをいただきました。)
蜆の句は大苦戦しました。もうダメだと思った句に、皆さまから優しいアドバイスやご感想をいただき、推敲に漕ぎつくことができました。本当にありがとうございます。
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今日もお読み下さり、ありがとうございます。ご意見やご感想など、どうぞよろしくお願いします!