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【俳句幼稚園弐: 「ち」】


① 力こぶ拵へジャケツに横の皺

(ちからこぶこさえじゃけつによこのしわ)
(ジャケツ/三冬)


② 地図三つひしめき合へる炬燵かな

(炬燵/三冬)

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① 「ち」で浮かんだ、力こぶ。筋トレで体が大きくなって、ジャケットがきつそうな様子です。
「ジャケツ」は、ジャケットという意味の他に、毛糸などで編まれた、前開きのセーターのようなものという意味もあると、季語を調べていて知りました。今日の句は、ジャケットの意味で使いました。

② 「ち」でもう一つ浮かんだのが、地図、でした。
うちの夫の家系は地図好きが多くて、義父も夫も夫の弟もうちの長男も、地図が大好き。結婚してすぐの頃、実家で夫ファミリーの面々が、それぞれ違う地図帳を炬燵の上に広げて、黙って時を過ごしている様子に驚きました。
・最初:父と子と地図二つ広ぐる炬燵
・次: 父と子の間(ま)に地球儀の炬燵かな
これらを考えて、最終的に上の「ひしめく」の句にしました。

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トップの画像は、爪毛川太さんのイラストをお借りしました。

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