俳句幼稚園チャレンジコーナー「火」と、推敲(蜃気楼)
① 火の尽きてくゆる命や桜まじ
(季語:桜まじ、晩春)
② 朧夜や火星移住を語る人
(季語:朧夜、三春)
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① 父の命日。亡くなって二十数年が経ちますが、今も鮮明に蘇ります。会社の倒産で、最後の一年に父自身も気づかないほどに体が蝕まれていたようで、え?何が起きたの?うそでしょ?という信じられない速さの最期でした。桜の終焉を追いかけるように、あっという間に逝ってしまいました。この季節に亡くなったことと、「桜まじ」は南よりの暖かな風ということなので、父が、今も私たちの周りで暖かな風になってくれている、ということもこめました。語ってしまい、スミマセン!相当独りよがりな句だと思います。どうぞ甘~辛まで、ご意見ご感想等、よろしくお願いいたします!父も喜びます。(たぶん。)
② 私は地球に住み続けたい人。夫は宇宙に行ってみたい人。火星に移住したい、とは今のところ言っていませんが...。イーロン・マスク氏は、本気で語っていますね。「火」の字が入っている語ということで火星を思いつきましたが、「火」そのものの意味は、あまり入っていないかもしれません。
推敲
◇元句: オーブンの高層スフレ蜃気楼
→ 焼きたてのスフレのかほり蜃気楼(鶫さん)
→ 焼きたてのスフレしゅわっと蜃気楼(紫乃先生から、シュワシュワプシューッと、音をいただきました♪)
◇元句: 快音のポールを逸るや蜃気楼
→ 快音のファウルボールや蜃気楼(鶫さん)
→ 快音のわづかに右へ蜃気楼(alohaさん)
→ 第一打眩(まばゆ)き水へ蜃気楼(紫乃先生より、「ゴルフ」でもありそう、とコメントをいただいて♪)
◇元句: 蜃気楼見たいと君とミラージュへ
→ ミラージュに乗って見に行く蜃気楼(鶫さん)
ミラージュが英語で蜃気楼という意味、というのを掛けたダジャレの句が、素敵な句になりました!
たくさんのコメントやご感想、アドバイスなど、皆さまありがとうございました!
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トップの画像は、みずたまさんの「春のにおい」をお借りしました。
今日もお読み下さり、本当にありがとうございます。ご意見、ご感想など、どうぞよろしくお願いします!