型・その3①: 雪解、うらら
一輪の出窓に赤し雪解かな
雪解(ゆきげ)/仲春
一心の打鍵の速しうららかな
うらら/三春
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今日から、型・その3です。
上五中七に、強い切れは無いけれど、中七で少しだけ切ってもよいという感じでしょうか。「デリケートな『かな』」と言われるだけあって、匙加減がなかなか難しいです。
一句目。
先日の実景です。友人宅で、一輪挿しに入ったチューリップが、キッチンの出窓に置かれていました。日をいっぱいに浴びて、折しも外では雪がとけて、屋根から流れ落ちてくる音がしていました。
(しかし今日はまた雪…)
二句目も日々の実景。
打鍵はピアノではなく、パソコンのキーボードのこと。わかりにくい句かもしれません!
娘の入力スピードが、ものすごく速いです。うるさい音ではなく、カタカタカタカタと流れるような音が、家の中で聞こえます。
一心「の」がちょっと不自然ですか?「一心にキーボードを打っている音」という意味をこめたつもりです。
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トップの画像は、ちこさんのイラストをお借りしました。
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