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✈︎型・その2③: 菜の花忌、春の星
ゆくりなく出づる栞や菜の花忌
菜の花忌/初春
菜の花忌(初春)
二月十二日、小説家、司馬遼太郎の忌日。没後翌年より記念行事を行なう。司馬は、菜の花の黄色を愛した。「梟の城」で直木賞、「竜馬がゆく」「菜の花の沖」「街道をゆく」等話題作を発表。平成五年文化勲章を受賞。平成八年没、七十二才。
引出しに仕舞へる詩や春の星
春の星/三春
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一句目。
「出づる」は、思いがけなく、本の間から懐かしい栞が出てきた、という意味の「出づ」です。
昨日の実景です。
栞が出てきてとても嬉しかったので、何か合う季語で詠めたらいいなぁ、と探していて見つけたのが、「菜の花忌」。
本当にたまたまですが、読んでいた本が「坂の上の雲」だったので、お〜司馬遼太郎!と一人で感動してしまいました。
というところまでは伝わらないだろう…とは思いつつ。詠みたいように詠んでみました。
二句目。
NHKの朝ドラ「舞い上がれ」の場面から、ヒントを得ました。主人公の幼馴染は歌人。歌人の彼と主人公が、星を眺めて話をしていたシーンからの発想です。
投稿後、引出しに「仕舞う」は要らない気がしてきました。考えてみます。
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トップの画像は、井手 あぐりさんのイラストをお借りしました。
いつも本当にありがとうございます。
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