季語: 残雪、と、推敲(紫雲英田、春コート、春外套)
残雪の真白幾重のがんこかな
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家の前から見える山の、頂上よりも少し低い、おそらくへこんでいると思われる一帯に、まだ真っ白く雪が残っています。きっとそこには、溶ける間もなく、何重にも雪が降ったのだろうと思います。
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推敲
◇元句: 紫雲英田へ寝ころぶ夢を見たい夜
→ 紫雲英田を今も流るる時間かな
(寝ころんでいた紫雲英田が恋しい。あの頃は時がゆっくり流れていた。)
◇元句: 紫雲英田のちひさくなりて窓に雲
→ 紫雲英田のちひさくなりて窓の雲(鶫さん)
最後の助詞が「に」から「の」になったことで、より詩情が加わり、瞬間の場面を切り取ることができます。ありがとうございます!
◇元句: 春コートスクランブルを咲き乱る
→ 春コートスクランブルに咲き誇る(alohaさん)
本当にたくさんのアドバイス、コメント、推敲案を、皆さまありがとうございました!
◇元句: 春外套ベルトの決まる朝なり
→ 姿見の春外套やきゆつと締め
こちらの句にも、たくさんのご意見やアドバイス等、皆さま本当にありがとうございました!
今日もお読みくださりありがとうございます。ご意見やアドバイスなど、よかったらよろしくお願いします!