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季語:苗代、穀雨
① だぶだぶと苗代水や昼餉
(たぶだぶとなわしろみずやひるがれい)
② 苗代や田の字みちりと青々と
③ 和草の石より覗く穀雨かな
(にこぐさのいしよりのぞくこくうかな)
④ 白茶の地穀雨のめぐみ今吸へり
⑤ はながみの減り少し減りきて穀雨
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①、②: 農作業の知識や経験がなく、苗代という言葉も今回初めて知りました。いったん詠むことを諦めたけれど、やっぱり俳筋トレ、と思って詠んでみました。
昨日、お米作りをしている人のブログを見ていて、「苗代の苗が少しずつ伸びてきた時点で、土も芽もカラカラに乾いていることに気づいた。慌てて苗代に水をダブダブ入れて、苗にもたっぷり水を撒いたら、潤いを取り戻して元気になった」というようなことが書いてありました。
①は、「ダブダブ」というオノマトペが面白かったのと、きっと安心して、作業後のお昼が美味しくが食べられたのでは?という想像の句です。
②は、苗が伸びてきて青々とした苗代の写真を見ていて、縦長や横長ではあるけれど、漢字の田の字がぎゅっとたくさん並んでいるように見えることを詠んだ句です。
③: 家の玄関前は土の上に小石が敷き詰められており、雑草がけっこう出てきます。冬は乾燥しきっていた土も、最近、特に朝方はしっとりしていることが多いです。土地柄雨は少ないですが、特に雨の後は雑草も水分を含んでいるようで、とても柔らかいです。「和草」は、柔らかい草、という意味だそうです。「柔き草」としようと思いましたが、三段切れになりそうなので、「和草の」としました。
④: 「白茶の地」は、白茶色をした乾いた土のことです。
⑤: 川柳的な句です。花粉の時期も終わりに近づいているのか、またはたまに雨が降るからか、鼻水鼻づまりが少しずつ解消されてきています。ティッシュの減りが遅くなってきた、という句です。
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