✈︎ 冬の雑詠(花八手、冬ぬくし、山眠る、冬日向)
日本語のやゝ辿々し花八手
花八手/初冬(植物)
冬ぬくしシルバーカーの横断す
冬ぬくし/三冬(時候)
モノクロに羊の集ひ山眠る
山眠る/三冬(地理)
冬日向ざらめの残るかすていら
冬日向/三冬(天文)
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前回は立冬に慌てふためいて記事を挙げてしまいました💦
改めまして、俳句幼稚園三年目おめでとうございます。
俳句幼稚園を立ち上げて下さった皆様、ずっとお世話になっている皆様、園児仲間の皆様、本当にありがとうございます。
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一句目。
花八手は、楚々とした可愛らしさがありながら、葉の形状から逞しさも想起されるようです。
海外で育った日本人のお子さん達、英語で話せば堂々とシャキーンとしているのに、苦手意識のある日本語になると途端におとなしく控えめになる、という子によく遭遇します。
という事を頭に描いて詠みましたが、伝わるでしょうか。
二句目。
シルバーカーは、年配者が押して歩いたり買い物に行ったりする時の、押し車のことです。
三句目。
長野県北部に旅行したという姉から送られてきた、雄大な山をバックに、無心に(たぶん)草を食べている羊たちの写真から。
四句目。
いただいたカステラを食べながら考えました。
ざらめを好意的に捉えていることが、「残る」だと伝わりにくいでしょうか。
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トップ画は、桃うささんのイラストをお借りしました。
いつもありがとうございます。
三年目もどうぞよろしくお願いします!