配信朗読劇onetake「ours」脚本(決定稿)
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あらすじ
騒がしいショッピングモール。
人々の声に鬱陶しそうな素振りを見せる、シン。
知らない少年に馴れ馴れしく声をかけられる。
嫌悪感に包まれるシンとは裏腹に、久しぶりに会う孫を思って買い出しをするキヨさんは楽しげ。
ショッピングモールを「騒がしい」と捉える者、「賑やか」と捉える者。
感覚は、人それぞれである。
これは、どこにでもある街の、彼らの物語。
街の公園では、いつものようにモロがヒトの落とし物を漁る。
「オイラはここのボスである」と、言わんばかりの表情で。
そんなモロに猫撫で声を出す人はいない。あっけらかんと声をかける琴波を除いて。
全く性格の異なる一匹と一人。モロと琴波の時間は永遠に続くはずだった
交差点での光景が広がるまでは…。
穏やかな街の、ある交差点。
夕日が差し込み、人々の影を伸ばす。
そして、響き渡る大きな音。
彼らの運命が、狂い始める。
「ねぇ…本当は誰なの?」
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