【20代教師の奮闘記】♯3視覚支援が一番大事って思った話
こんにちは。
教師4年目、むー先生です。
空き時間。
みなさんはどんなことをしていますか?
わたしは隣の先輩の先生クラスに入り、授業を見させていただいたり、特に大変な児童の支援をしたりしています。(もちろん、先輩の先生は了承済み)
学年の先生の授業を見て、「自分のクラスでどうやって授業しようかなぁ」と教材研究も兼ねて、勉強しています。
ある日の空き時間
国語の授業を見ました。論語と漢詩を視写して、自分の感想を書こうという内容でした。
やんちゃなAくんの横に、しばらく、ついていたときのことです。
やんちゃなAくんは
・机上に、筆箱しか出ていない。
・机の中から何かを取り出し、手いたずらをずっとしている。
・教師の問いに対しては、大きな声で反応する。
・授業に関係ない話も、大きな声で周りの友達とする。
という状態でした。
私は、
①見るべき方向を指さす。
②小さい声で「今、それ言う時じゃないよ。」と伝える。
なるべく低刺激の対応をしながら
「Aくん、国語の教科書どこ?」
「そうか、これだね。はい、机の上に出して。」
と、自然と授業準備に入れるように促しました。
すると、Aくんは
「何ページ?」
と、スッと学習活動に向かいました。
指示する時に、大切な2つのこと
担任の先生から、指示がありました。
「教科書の論語か漢詩、どちらか選んでノートに写します。その後、自分の感想を書きます。」
こんなような感じです。
先輩の先生の指示から、わたしは2つのことを感じました。
❶一時一事であること。
❷最後の行動まで示していること。
❶一時一事であること
これは、向山洋一氏が提唱した「授業の原則十ヶ条」の内の1つです。
今回の指示は、3つのことが含まれていました。
①論語か漢詩を選ぶ。
②ノートに写す。
③自分の感想を書く。
①と②は、もう1月なのでまとめて指示したのだと予想します。
それでも、子どもは動けると判断したと思われます。
一時に一事を指示して、やることを明確にしたのだと思いました。
❷最後の行動まで示していること
同じく向山洋一氏が、子ども集団を動かすときの原則を示しています。
今回の指示も、「最後まで何をするか」が示されていました。
指示の出し方1つとっても、勉強になりました。
指示を聞いていない場合
しかし、残念ながらAくんはそれを聞いていませんでした。
わたしも、その指示をすべて聞くことができませんでした。
なぜなら・・・・・・
「Aくん、教科書どこ?」
「今、それ言う時じゃないよ。」
「教科書、これだね、出します。」
と、低刺激な会話・対応をしていたからです。
さて、困った。
教科書、ノートを出せたものの、何すれば良いかわからない…
周りのしていることを見れば、分かる。
でも、それが本当に正しい活動なのか分からない。
その時!
先輩の先生が、やることを
①、②・・・
と、板書していました。
黒板を指さして、Aくんに
「よし、やろう。」
とだけ、声をかけました。
Aくんはやるべきことが分かり、黙々と視写し、自分の感想を書いていました。
教室にいる数%の【指示を聞きもらしてしまう子】
のためにも、視覚支援って大切なんだなぁと思いました。