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フォロワちゃんが北海道から会いに来た

尊い時間に出会ってしまった。


数年前、私は摂食障害のピアサポート(おふたりトーク覚えてる人がいたら古参ファンです)をしていた。毎週のように摂食障害を抱えた子とお話しをして、きっと200人くらいの子と知り合ったと思う。



彼女は当時高校3年生だった。オンラインでお話ししてたときよりも随分と髪は伸びていて、印象が変わっていた。


今何年生だっけ?と聞くと、「大学4年生になりました」と。そりゃ髪も伸びるよ。そんなに経ってたの?驚いた。



その子は手一杯のおみやげを持ってきてくれて、1つひとつに込めた思いを話してくれた。彼女が住む北海道で買ってきたという苺ジャムを見て

「成分が苺が一番多いのを探したんです。砂糖が多いやつじゃなくて。」

と言った。はぁ、こういうところだよねぇ、わかるんだよねぇ、と私が救われてしまった。おさえどころがわかっているんだよ。



それから学校のこと、恋愛のこと、家族のこと、人を信じたり信じなかったりすること、たくさん話した。細い一本の糸で生き繋いでいた彼女が、自分の好きな友達の話をしてくれている。自分なりの親との付き合い方を見つけている。



4年前には想像もつかなかった表情で自分の世界を話す彼女に、「なんて尊い瞬間に立ち会ってるのだろうか」という感覚で胸がいっぱいになる。表情変わったよね、穏やかになった。と言うと「私もそう思います」と笑っていた。




「油むりなんだよね、私」
「わかります、家にサラダ油ないです」

「ラーメン無理なんですよ私」
「わかる、私もいまだに麺類きつい。蕎麦はいける笑」
「蕎麦いけるのわかります笑」

「私エビチリの衣外して食べます」
「まじで?ただのちっこいエビになるやん」
「ほんと詐欺なんですよあれ、ほぼ衣」



みたいな話もした。そんな話をしながらカフェでごはんを食べられていることも嬉しくて、自分のペースで自分が食べられる量を各々食べた。



帰りは車で送りますよと言ってくれたので、駐車場まで小雨の中歩いた。目の前に本当に札幌ナンバーの車が置いてあって、本当にこの子北海道から来たんだ・・・とまた尊くなる。



オンラインのつながりがオフラインになったときの尊さ、これは何回経験してもその衝撃は慣れないし、きっと今後も慣れない。そしてオンラインの「彼女」は、温度のある実在の女ともだちになって、わちゃわちゃと自撮りなんかして、ただの幸せな女子会(死語?笑)になる。



「また会いにきます」「私も会いたい」
と握手をしてばいばいした。彼女の温度はあたたかかった。


私は当時の彼女を救ったのかもしれないけど、同時に私も救われてたんだなと気づく。つながりは一方的な支援じゃなくて、相互に作用するものだ。もともと「支援をしている」という立場に抵抗があったのでおふたりトークというサービス名にしたのだけど、だからこうして対等に話せるフォロワーさんがいるんだろうなと、そのスタンスでいれる自分には誇りを持てる。



またおふたりトークやりたいな。NHKの賞取りました!!テレビ出ました!!みたいな超活動期にやっていたものだけど、今の自分にだってやれることはあるだろうし、私はこういう尊い時間を作っていきたい。


そんな尊い時間の記録でした。
もし私に会いに来てくれる方がいたら下記からお申し込みください。それか気軽にDMくれたら時間も場所も調整します。(今回は鳥取前泊で日曜の昼に会いにきてくれた)


大阪でもプチイベントやってみたいし、年末には東京ででっかいことしようぜみたいな共同企画も考えてます。



みんな一緒に生きようね、私も生きていきます。



(オンラインのおふたりトークはちゃんとサービスページが整備できたら再開するかも、考え中です。)



◇後述
なんと、彼女が書いてくれました。
命の言葉が刻まれています。


竹口和香

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