ふたつの名前を持つことへの限界
その名前を呼ばれただけの物語があり、その物語は人生を支える血肉となる。
私が下の名前で呼ばれるのを好むのは、人生を包括してくれる名前が「和香」しかないからである。これまで名乗ってきた苗字が複数あって、どの苗字で呼ばれても「あぁ、私だぁ」という感覚が持てなくて居心地が悪い。
現状、社会活動(という言葉が全く好きではないので口にしたくないが)をするときの名前が「竹口和香」という。この名前を使って書いた文章で賞を取り、名前を検索すると記事がずらりと並ぶようになった。プロフィール