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【けもの道のコーチング】目標は・・・
2024年8月に亡くなった高石友也さんのWebサイトを見ていました。
心理学者の河合隼雄さんが寄稿されていました。
[数字」のことをどこかで念頭におきつつ、それにとらわれずにいることを、プロでも大選手と言われる人は、うまく見いだしているのではないかと思われる。
人生もマラソンにたとえられたりするが、われわれが人生マラソンを走っていくうえで、「数字」にこだわっていないか、考えてみるといいであろう。「自分は何点をとったか」「席次は何番か」「何平方㍍の土地を買ったか」「年収はいくらか」。確かにマラソン人生も数字に満ち満ちている。そして、われわれは「数字」にとらわれてしまって「やたら疲れて」いないだろうか。
(中略)
人生のマラソンは、その到達点である「死」に早く着いた人が「勝ち」などということはない点を考えるならば、途中の風景を楽しまずに、まっしぐらに走る馬鹿さ加減も分かってくるだろう。
http://www.tees.ne.jp/~isawada/takaishi-tomoya-run.html
コーチングに限らず普段の生活の中で誰でも、つい「より先へ」「より上へ」とあおってしまいがちです。
「一番になれないのならオンリーワンへ」とか。
自分がいつ死ぬだろうと考える人をおとなという。
自分が死ぬことなんて考えたことのない人を子どもと呼ぶらしい。
http://www.tees.ne.jp/~isawada/takaishi-tomoya-aebayuuki.html
これは少し違うかな。
「将来を心配しないのが子供」
「将来を心配するのが大人」
子供は無条件の信頼を置いて、「なんとかなる・なんとかしてもらえる」と考えるまでもなく信頼しています。
大人は周りを見て、何がどの程度できていないといけないか考えて、背伸びします。
もしくは、自分がやりたいことに集中して、周りはみんな自分の仲間だと考えている人もいます。
背伸びするのも大事、自分がやりたいことに集中するのも大事です。
「周りを見て苦しくなる」のも大事です。空気抵抗が大きいと動きにくいですが、空気が無いと生きていけません。
適度だったらいいのですが、苦しいばかりだったら、それはあなたが力を発揮するフィールドじゃないのでしょう。
どこのフィールドで、何を目標にするか。
「自分一人で考えるもの、決めるもの」と考えている人がいるかもしれませんが、信頼を置ける人と話すことで、視野が広がります。
この文章の本筋とはずれますが、
「将来を心配しないのが子供」と書きました。
いじめという犯罪を受けていたり、性的な被害を受けていたり、ヤングケアラーや家庭内不和の責任を一身に背負うなど家族のことを背負っている子供もいます。
無条件の信頼とも考えないで済むくらい安心している人の中で、子供たちには生きてほしい。
勉強する、受験する意味ももちろんあるが、点数で喜ぶのではなく、「学ぶ喜び」を感じてほしい。
もちろん、子供時代の100%がいい環境とはならないけれど、
「内にも外にも心を自由にする経験」
があってほしい。
その経験は、
「自分がやりたいことに気づき、それに集中できるリソース」
になるから。
【けもの道のコーチング】と名をつけているのは、子供時代を思い出して、その純粋な気持ちを力にしてもらいたいと思ってのことです。
「思い出して」ほしいのです。
こう言うとすぐに、
「人は手を抜いて楽しようとする。本音ってそんなもんだ」
と、バランスを取ろうとする人がいます。
「その人が手を抜かないように注意しながら・・・」
なんて言うと、力の半分はそっちに行ってしまいます。
子供が純粋かどうかは別にして、子供のように
「純粋にやりたいことに集中する」
のは大事ですよね。
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