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【ロング・インタビュー】まだ見たことのない大海原へ

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ワカルク代表・石川沙絵子へのロング・インタビューシリーズ。ワカルクのルーツでもある石川個人の人生観・仕事観や、ワカルクという会社に込められた想いなどを全6話でご紹介します。 ※…
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#子育て

仕事と家庭の両立は難しかったので、両方「混ぜてみた」という話

「お先に失礼しまーす」 同僚たちがまだ外回りから戻っていない、少し閑散としたオフィスを出たのは、まだ日が明るい夕方4時頃でした。 長女のお迎えに向かう道すがら、私は考えていたことがありました。 「あのお客様、もう少し時間をかけてご提案書を作りたかったな…」 できる限りの成果を出そうとがんばっていても、時間には限りがあります。 時短勤務であるならなおさら。少ない時間の中で仕事をやりくりするためには、ある程度のところで見切りを付けねばなりませんでした。 お客様の笑顔に

私は「家」に居場所がなかったけど、外の世界に救われたという話

私の居場所は、自分の“家”ではありませんでした。 子どもにとって、家庭環境が良いに越したことはないというのは、子を持つ親なら、誰もが思うのではないでしょうか。 だから、私は3人の子育てをするようになった今、とても不思議に思うのです。 世間一般で語られるような“良い家”のイメージとは違う環境で育ったのに、なぜ、私は“悪”に走らずに大人になれたのかと。 少し冷めた目で「他の家」を見ていた小学校時代子ども時代の私の家の雰囲気をテレビ番組で例えてみるとするなら、ドラえもんでも

1年目、泣いてオフィスに逃げ帰った私が、働く意味を見つけて社長になるまでの話

オフィスへ逃げ帰ってきた私は、泣きながら上司に訴えていました。 「もう無理です」 私のキャリアの始まりは、泣き虫からのスタートでした。 学友たちが私の就職先を聞いて驚く 「え?沙絵子、人材会社へ就職するの?職種は……って、営業!?」 大学では法学を専攻し、ゼミの同期の多くが法曹や公務員を目指しているなか、どちらかと言えば少数派だった一般企業への就職。 そして、法学とはまったくかけはなれた“営業”という仕事。 私の話に驚き、心配そうな目を向けてきた友人の気持ちも分