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能登半島地震における旅館の記録㉚

noteを始めてから今回で30回目の投稿となりました。この節目に多田屋の復興ビジョンの記事をUP出来る事をとてもうれしく思います。ただ、本当に先は長く、そう簡単な事ではありません。地震から3ヶ月が経ち、スタッフと経営者の想いを共有し合い、やっとスタートに地点に皆で並ぶ事が出来ました。チーム多田屋が復興に向けて一歩を踏み出します!途中止まってしまう事があっても、たくさんの人たちの想いを大切に、一歩一歩進める事に感謝し、そして何より多田屋らしく前に進んで行きたいと思います!

3月25日 10:00 全体集会
この日は待ちに待った全体集会。統括部長が前日、遠足の前日の子供のようになかなか寝付けないかもと言っていた。社長もワクワクすると話していた。私も皆に会うのがとても楽しみで仕方がなかった。

ほぼ全員集まる事が出来ました!

NEXT多田屋、理念は変わりません!
多田屋は1泊2食の宿泊産業ではなく、地域の魅力発信産業として旅館を営み、地域に必要とされる会社であり続けます。
次に…
①ダウンサイズ
(旅館の規模を小さくする。客室数減・大浴場も小さくなる可能性あり)
②「高級」ではなく「特別」な宿へ
(体験・滞在・応援・研修)
③レジリエンス(安全性・避難場所としての役割)

残念ながら解体しなくてはいけない場所もあります

今後の流れ
①構造解析(3月~4月末)
(解体場所や修繕箇所の選定)
②なりわい再建補助金申請(4月~7月)
(見積・計画・収支予想)
③支援業者宿泊受け入れ(5月~)16部屋程
④解体・護岸補修(秋~)
③新館の建設(2025年春~)
ただ、これはあくまで予定。日に日に状況は変わっているので、早くなるかもしれないが、遅くなる可能性も十分にある。

多田屋の復興ではなく、能登の復興を目指したい

★支援業者宿泊受け入れ
(おそらく今後1年半ほどは…2025年秋頃まで)
★相互企業サポート部隊
(企業の課題解決を旅館を利用して提供)
★ポップアップ店
(地域の美味しいを多田屋売店えんいちと共にPR)
★スタッフの出向
(異業種への出向!スキルアップ&チャレンジ!)

全体集会は1時間半ほどで終了。その後、多田屋の館内現状ツアーに出る。あの日起きた事をみんなで再確認する。そして社長が楽しみにしていたお弁当。心とからだのねっこをつくる【ここーね】さんのお弁当。みんなで同じものを食べる時間は本当に大切だと思った。

とても美味しかったです!

やはり先は長い。でも、みんな真剣にそして前向きに社長の話を聴いてくれていたと思う。私も最後の挨拶で保育園で看護師としてお手伝いすることを発表した。スタッフみんなで拍手をしてくれた。随時、スタッフ個人の再面談も始める。それぞれの役割、個々のスキルアップの為に何が出来るかを明確にしていく。2024年3月25日、NEW多田屋に向けて皆で前を向くことができた日となった。  

  2025年 秋 NEW多田屋OPEN 予定

続く…


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