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わかおの日記63

木曜日は憂鬱である。授業は2限からなので、早起きをしなくて済むのが不幸中の幸いと言えるかもしれないが、そのことを差し引いても一週間の中でもっとも最悪な曜日である。

2限の英語を担当する教授の圧が強いということもあるが、それよりもはるかに嫌なことがある。3限のドイツ語の授業だ。妙齢のドイツ人美女が受け持つこの授業は大学入学以来ぼくにとって大いなる精神的負担となっている。この授業はリアルタイムのオンライン授業である。しかしドイツ語会話という科目特性上、授業中にやたらとブレイクアウトセッションでクラスメイトと会話をさせられる。これが苦痛なのだ。

そもそも対面のコミュニケーションでさえままならないというのに、顔も見れない相手と音声だけでどうやり取りしろというのだろうか。これは何の時間なのか、だれから話しだせばよいのか、そんなことは義務教育で習わなかった。直接あったこともないクラスの女子と、まともに会話ができるわけがないだろう。こっちは中高6年間同じクラスだった女子とも、一言も喋れなかったんだぞ。

そのようなわけで、春学期のぼくはこの授業のせいで精神を病み、しばらく対人恐怖症になっていたのだった。まさにオンライン授業の弊害ここにありといったような感じだった。

しかし、秋学期のぼくはひと味違う。気の合う友人がようやくでき始めたので、対人関係への自信を多少取り戻しつつあるのだ。それゆえクラスの女子とも、共通テスト数学を解くときくらいの集中力をもって臨めば、3分くらいは会話ができるようになった。大変な成長である。自分を褒めてあげたい。

そんなわけで、木曜日は毎週とても疲れる。例に漏れず今日も非常に疲れた。生きづらいねえ。

追伸 「めぞん一刻」の五代くんみたいなスタジャンがほしい

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