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わかおの日記36

朝起きたら、弟の飼っていたハムスターが息絶えていた。案の定弟は泣き叫び、家の空気がお通夜のようになってしまった。どう考えても死因は、弟が構いすぎたことによりハムスターにストレスが蓄積したことである。弟はハムスターを溺愛していた。ハムスターが寝ていてもお構い無しに四六時中撫で回し、客人がくるとハムスターを見せびらかしていた。しかし彼のハムスターへの愛は、自己中心的なものに過ぎない。愛玩動物としてハムスターを消費しただけで、真の愛情とはなんたるかを本当の意味で理解しているわけではないのだ。親子や恋人など、人間同士でも、こういうことはよくあると思った。まったくもって愚にもつかない弟である。真の愛を体現している兄を見習ってほしいものだ。

午後は釣りに行った。高校のときはあまり話さなかった友達と、ひょんなことから釣りに行くことになったのだ。人生というのはいったい何があるかわからないものである。選抜クラスの掃き溜めで、悪口雑言猥談下馬評につとめていたぼくとは違い、彼は友達も多く陽気なサッカー部の人気者である。月とすっぽん、水と油、にも程があるだろう。そういった事情から少し緊張していたが、やはり彼はとてもいいやつだった。へんに黙り込んでしまうこともなく、雲ひとつない青空の下、非常に楽しく釣りができた。

釣果のほうは前回よりも芳しくなく、サッパが少しかかっただけだった。釣りを初めてしたという友人は、少し大きめのボラを釣っていた。そういうこともあるのが釣りである。しかしダイソーにて1000で購入した竿でも、十分に釣りになることがわかったことは収穫であろう。持ち帰って唐揚げにしていただいたが、天ぷらにした方が良かった気がする。またひとつ学びを得た。

追伸 いいかげんサッパ以外も釣りたいので、誰か釣りに行きませんか?

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