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わかおの日記68

かなり久しぶりに早起きをした。ここ最近は、「眠たくなったら寝て、目が覚めたら起きる」という、獣のような暮らしをしていたので、早起きをすることで人間としての尊厳を少し取り戻すことができたような気がした。

朝っぱらから電車に揺られ、日吉まで趣きオンライン授業を受けた。やはり日本文学の授業は面白い。

中3のとき平川先生という、とても癖の強い現代文の先生がいた。その人は教科書の文章を適当に読み進め、マニュアル通りの解説をして終わるというような一般的な授業を真っ向から否定するタイプだったので、授業でよく文学作品の解釈について生徒たちに考えさせた。ぼくはその授業がとても楽しく、前向きに取り組んでいた(平川先生には嫌われていたが)。

大学の国文学の授業はその延長線上にあるような気がして、とても面白いのだ。春学期には格好をつけて「やっぱり俺は倫理学専攻かな…」と言っていたが、結局ぼくはもともと、現代文大得意人間なのだ。テクストの読解に向いていても、哲学的思考はまるでだめなのである。

急に母親の知り合いから連絡が来て、単発の家庭教師をやることになった。今のぼくの収入は、ほぼ受験生時代に得たスキルを切り売りしてのものである。やっぱりあんなに勉強したのは無駄じゃなかったんだなと思う、そう思いたい。

追伸 他人のことに興味がないというよりも、自分のことが大好きなんです。

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