わかおの日記147
11時前に目が覚めた。日中なにも疲れることをしなかったせいで、夜に眠ることができず、生活リズムが狂いつつある。脳みその回転は鈍く、かつて自称進学校で頂点に上り詰めていたころの面影はない。
自律神経が乱れている気がしたので、田無駅からバスに乗り込み、超巨大温浴施設スパジアム・ジャポンへと向かった。いつもと気分を変えて岩盤浴でもやってみようと思い、奮発して600円ほど課金したのだがこれが間違いだった。大浴場の上階は岩盤浴利用者専用のスペースになっており、蛸壺のような半個室で漫画を読んだりすることができるのだが、春休みということもあって大量のカップルに占拠されていた。なかには大きめのクッションで蛸壺の入口を遮断したうえで、白昼堂々いかがわしい行為に及んでいるカップルもいた。
西東京に突如として現れた赤線地帯を安息の地を求め徘徊しているうちに、余計自律神経が乱れてきているのを感じた。岩盤浴ブースでは、五色メノウの岩盤の上でカップルたちが見つめあいながらじっくりと加熱されていた。
どうしてぼくはお金を払ってこんなつらいところに身を置いているんだろうか。もうすっかり嫌になってしまい、普通の大浴場に逃げ込んで、サウナと水風呂を3往復することでなんとか精神の平穏を保った。フードコートにもカップルが溢れ、おいしそうに食事をしていたので、ぼくの食欲はすっかりなくなってしまい、こそこそとバスに乗り込んで家に帰った。
コンビニで明らかに不健康そうなカップ混ぜそばを買って、焼き肉のタレをぶっかけて食べた。すこし塩辛かった。
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