わかおの日記87
昨日は精神的にも体力的にも最悪の状態だった。そんな状態からなんとか立ち直ろうとして、朝からおふろの王様へ入国した。王国へと自転車を漕いでいる最中も急に自転車のハンドルの部分のネジが緩みグラグラしだしたため、急に運転がハードモードになるというアクシデントに見舞われた。やれやれ。
命からがら王国にたどり着き、サウナと水風呂を3往復ほどするとそれなりにポジティブな気持ちを取り戻すことができた。まだまだ時間はある、もっと頑張ればいいじゃないか。そもそもそんなにショックになるほどぼくは努力をしたのか?いやしていないだろう。もうすこしだけ頑張ってみようという気になれたので、清々しい気持ちで王国を後にした。
本気で慶應ロイヤルズの絶対的エースの座に君臨する気ならば、もうすこし気合いを入れて練習せねばならない。もっと体を大きくしなくてはならないのはもちろんのことだが、致命的にぼくには足りていない要素がある。それは瞬発力だ。野球部時代はその伝説的な足の遅さで宝仙学園の歴史に名を刻み、盗塁のサインは全く出されない、挙句の果てには牽制球にも対応ができないのでリードすらとらないといった、怠慢ぶりでならしたぼくである。きのうの彼にあってぼくにないものといえば、瞬発力、それに尽きるといっていいだろう。一瞬の間に出力を出すということが、ぼくのからだには向いていないのだ。体までもがマイペースなのである。
インターネットで調べたところ、瞬発力を身につけるためには、10mを全力で走ったり、メディシンボールを思い切りぶん投げたりする必要があるそうだ。ぼくはさっそくアマゾンで3キロのメディシンボールを購入した。あとついでに、これはついでというには大きすぎる買い物だがスピードガンを買った。結局現在どのくらいの速さのボールを投げているのかが分からなければ致し方ないからである。なので球速を測りたいというひとがいれば、ぜひキャッチボールをしよう。できれば3人くらいでやるのがちょうどいいようである。
そういえば受験のときも、こういうことはあったようなきがする。模試の判定が悪くて「どうしてぼくを鉄緑会に入れてくれなかったんだ〜」と親にあたったり、同じ東大志望の女子に模試の成績で敗北して、「でもあいつは予備校に通っているからそのことを考慮すれば俺の勝ちだ」というような妄言をはいたこともあった。なにかに本気で取り組むときというのは、大抵こういう思いをするものなのだろう。そう思うことにした。