わかおの日記46
朝早く起きて、オンデマンドの授業を消費し学校へ向かった。道中、昨日友人に勧められた、川上未映子「乳と卵」を読んだ。文体や扱うテーマなど、とても才気ばしった小説だった。頭の中で映像が浮かんでくるような描写が見事だった。フェミニズム的なテーマの小説で筆者が女性ということもあり、ぼくのようなガキンチョは多少「ウッ…」となってしまうようなところもあったが、それもまた文学である。
久しぶりにドイツ語の授業を対面で受けたが、あまりにもつまらなかったのでほとんど内容は覚えていない。半分くらい寝ていた気がする。壊滅的な出来を確信していた、春学期のテストが返ってきたが、そこまで悪くなくて驚いた。まともに採点をすればおそらく20点程度しかつけて貰えないはずの答案だが、採点がザルすぎるため、その3倍ほどの点数がつけられていた。さすがに秋学期は付け焼き刃の勉強では通用しないと思うので、勉学にも励みたい。
放課後、友人たちと横浜に釣りに行った。どうやら時合いを逃してしまったらしく、さっぱり釣れなかった。とても楽しみにしていただけに、非常に残念だったが、横浜の夜景はとても綺麗だった。ぼくの友人はわざわざ釣竿を買っていたので、今度はきっとなにか釣って帰りたいと思った。
ボウズのテンションのままで、町田に住んでいる友人の家に押しかけた。わざわざぼくのためにマットレスまで買ってくれる歓迎ぶりだったので、ぼくも彼にラーメンを奢ってあげた。正統派の長岡ラーメンだった。評判の長岡ラーメンを食べるために、埼玉の「オランダ軒」に3時間もならんだことを思い出した。3時間も並ぶくらいなら、並ばずに普通に食べられるこちらの方がいいなと思った。
友人は実家が太いだけあって、かなりいいマンションに住んでいた。これからぼくは、帰るのが面倒くさくなったら彼の家に転がりこもうと思う。引越しがまだ完了していないため、殺風景な部屋なのだが、なぜかベランダにベンチを置くことだけは真っ先に済ませていて面白かった。そういう謎のこだわりってあるよなあと思った。
追伸 町田はいい町だ