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わかおの日記58
朝起きてすぐアルバイトに行った。ぼくの担当している生徒が、今月末で辞めてまうと申し訳なさそうに伝えられたが、ぼくは内心ガッツポーズをしていた。「経済的に余裕があるので、担当の生徒はつけてもらわなくて大丈夫です」と言いたくなったが、逆に失礼な気がしてやめた。そのせいだか知らないが、担当の生徒はまったく勉強に集中してくれなかった。ああいうときに無理に勉強をさせようとすると、こちらのストレスが溜まるばかりである。時給制なのだから、無理に働く必要は無い。ぼくはずっと、落ち着きのない小学生の話に相槌をうちながらぼーっとしていた。
バイトから帰ると、なんだか疲れて1時間半ほど寝てしまった。やはり落ち着きのない小学生を相手にしているのは、相当な重労働であるらしい。担当の生徒よりも落ち着きのない弟と、無給で接するのはかなりの負担であることが察せられるなあと思った。
目が覚めると近くの公園に、投擲をしに出かけた。いつもの遊水池ではないが、微妙な天気のため人も少なく、周りを気にすることなく投擲に没頭できた。
下半身の硬さはともかくとして、腕の振りはだいぶ改善されたのではないだろうか。怪我が治った後のことに、だいぶ希望がもてるようになった。
その後は、またバスに揺られて整骨院に行った。整骨院のおじさんに、何メートルくらいキレダス(上で投げている、羽のついた矢みたいなやつ)を投げられるようになったのか聞かれたので、適当に20メートルくらいですと答えたら、物足りないと言われた。まだまだ練習が足りないなと思っていたら、キレダスを投げてみろと言われ、整骨院の前の広場で投げた。すると、どうやら僕の自己申告が間違っていたらしく、整骨院のおじさんの予想を遥かに超える飛距離を叩き出した。「すごい!かなり優秀だねえ」と褒められて、帰り道はずっとにやにやしていた。おじさんの想定よりもずっと、ぼくは野球の事ばかり考えて生活しているので、当たり前といえば当たり前なのだが、それでも誇らしかった。
追伸 やっと筋トレ再開できる