『夜明けのすべて』を読んで
普段穏やかで大人しい女性が、PMSによって豹変する。同じ職場で働いている若手の男性社員は、彼女に八つ当たりされてもなんとも思わないようだ。
やがて、彼はパニック障害を抱えていることが分かり、2人は同僚でありながらお互いが辛い時、救い合う存在となっていく。
簡単にまとめるとこんな感じの話。
私はもともと本が好きなので、あっという間に読み終わってしまう。
中でも、自身が抱えている悩みと少し似ているような気がしたので、本書を手に取った。
印象に残ったのは、自分のことが好きじゃなくてもいいってこと。これは、パニック障害の彼の発言だ。「あなたを好きになることはできそうです。」
私も、今の自分は好きじゃない。
宙ぶらりんで、将来の見通しもなくて。
人を好きになることは、きっとできるだろう。
この言葉が私の中にはストンと落ちた。
自分が好きか嫌いかなんて、そんなに重要じゃなくて。でもそれ以上に笑っていて欲しい人はいる。
だから、無理して自分を好きにならなくていい。
ただ、今私の世界にいる人々を大切にできたらいいなと思った。
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