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自然にうもれる旅がしたい

私が旅を好きになったきっかけ、原体験の旅について語る。

幼少期を北海道で過ごした私は車文化のなかで育った。ドライブが好きな祖父母のために母親が車を走らせるのが日常。休みのたびに祖父母を連れて家族で山にドライブした。山菜採りとか昆虫探し。楽しかったな。

思えばその頃から旅=自然、という方程式がつくられていたのだと思う。

でもドライブが旅という認識はなくて、大人になってから自分の足で旅をするようになって、旅への思想がしっかりと固まった。

南国へのあこがれ、いざ出陣。

大学生になりアルバイトを始めた私は、旅先にはじめて道外の地を選ぶ。北海道に住んでいる人は誰しもがあこがれるだろう南国の地、沖縄。

同じ部活の先輩に誘われて2人で沖縄へ向かった。

空港に着いた瞬間、空気の違いに驚く。気温は当たり前に違うが、香りや色みたいなものも違う。海外ってこんな感じなんだろうなとふと考える。

そして何よりも海が綺麗すぎる。なんだこれ。

透きとおった海、ここなら溺れてもいい。

自然っていいな、旅が好きだ。

泳ぎ方を一切知らないカナヅチだけど、海の綺麗さに、「今日なら死んでもいいや」と思い申し込んだシュノーケル。船で小一時間移動して、その先の大海原にぷかぷかと浮かんだ。水の冷たさと波がつくる音が心地よい。眠ってしまいそう。

トロピカルな魚たちが泳いでいるのが見えて、いま見えている視界がすべて美しくて楽しい。触れてみたいと手を伸ばすけど届かない。

ひとしきりシュノーケルを楽しんだあと、近くのビーチで夕日を眺めた。綺麗な白い砂浜と海の奥に見える太陽。このままこの地に溶けてしまいたいと思った。

私も夕日といっしょに海に吸い込まれたい

さあ、これからどこへ旅しよう。

私は沖縄での旅で確信したとおり、自然に触れ合っているときがなによりも幸せなのだ。またどこか自然と触れ合える場所へ旅したい。しなくちゃ。

旅というと、遠くまで電車なり飛行機なりで移動してこそできるものと捉えがちだが、隣町の公園まで散歩するのも立派な旅なのではないかと最近よく考える。

草むらに寝転んでぼーっとするだけのお散歩もきっと立派な旅。
そうだ、今週末は近くの公園まで旅しよう。

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