それが、きっと相
何かを作り出すことは辛く、しんどい。
だが、それと引き換えに何かを手にするんだろう。達成感や、誰かからの言葉。自分に対する肯定感。
数ヶ月前は毎日、何か生み出していた。
言葉だったり、物語だったり。
ただ受け取るだけの生活に不満があったから。
でも生産し続けることは長くは続かなかった。
毎日毎日、ノルマのように、身を削り、文字を綴る。誰に求められた訳でもないのにね。
それに疲れてしまって、ぱったりと止めた。
やめてみるとすごく楽になった。
何にも考えなくていい。ただ自分じゃない誰かが作るものを甘んじて受け取るだけでいい。
心を動かしてくれるものは、世の中にたくさん溢れているんだから、探せば探すだけ見つかるのだから。
そうして数ヶ月が経って。
毎日に満足していて楽で幸せなはずなのに、
足りないように思えて、画面の向こうのよくも知らない人の世界を覗いては勝手に羨ましく感じたり。
誰かの行動だけで構成された生活がもらたすものは、虚無感なのかもしれない。
受け取る分、自分は何かを差し出しているのだろうか。
世界の中に、ただ一方的に享受するだけの自分のいる意味は、価値は。
捨てるのも守るのも同じ苦しみなら、何かを守るために苦しむ。
何もしないのも、作るのも同じ苦しみ。
それなら、作る苦しみを取ろう。