詩/流れる汗と解けない魔法
知らない場所は
どこか懐かしくて
乾いた自転車の音に乗せて
麦わらのあの子が
来るような気がして
まるで線香花火を見るかの
ような眼差しで
目と耳を澄ました
掻き消すような
蝉の声
流れる汗と
解けない魔法
風もなくて
知るひともなくて
来たこともない
この場所で
知らない場所は
どこか懐かしくて
乾いた自転車の音に乗せて
麦わらのあの子が
来るような気がして
まるで線香花火を見るかの
ような眼差しで
目と耳を澄ました
掻き消すような
蝉の声
流れる汗と
解けない魔法
風もなくて
知るひともなくて
来たこともない
この場所で