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詩/鏡とわたし

ピンぼけしているネコの鼻先 ヒゲの毛先はポートレート ごきげんいかがと聞こえたけれど メシはまだかと言っている ネコと並んで背伸びをして 窓に向かって陽を浴びた そう いえば お腹が空いたね 一緒にお昼に 朝ごはん。

「ねぇ、ちゃんと聞いてる?」 ビールかな ハイボールかな いやワインかな 今日は何が食べたい?って 訊かれたから そればかりを考えてる だから パスタが食べたいと言った 今日はじめて パスタが食べたいと思った瞬間 ねぇ ちゃんと聞いてる? あ、ワイン買わなきゃ

いよいよは わたしじゃない向こうから そろそろは 向こうが知らないわたしから はては わたしの中の宇宙から 星々が手を繋いだら 見えてくる わたしじゃない わたしの中の未来から いよいよ、そろそろ さてと。

シルエット 霞む窓に 去年よりも生い茂る 樹々が揺れている そのシルエットが とても輝いて見えた いろいろと早いもので そろそろ とも 思うもので もっと鮮明に見ましょうかと 眼鏡を外す 台所のわたし。

春の中で 桜は見たけれど まだ春は見ていない 春はそばに居るというのに 寄り添うことを していないのだから それもそうだ 会いに行きましょうか 青春はこれからなのだから

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