喧嘩は好きですか?
某ビールのCMで内田也哉子さんが「喧嘩大好きなんですよ」と楽しそうに答えていますが、同世代な私はどちらかといえば「大嫌い」です。
喧嘩なんてできればしないにこしたことはないし、もしそうなってしまったとしてもさっさと終わらせないと関係がこじれて、昨日までの親友が明日からはもう二度と会えない絶縁状態にだってなりえます。時間がたてばたつほど意固地にもなるし、謝るタイミングを逸してしまいます。
なにかしらの問題を発端にお互いの考えをぶつけること自体は悪くないけれど(「あ、私って実はそんな風に思っていたんだ」という気づきにもなるから)そういう精神状態のときはどうしたって言葉尻がきつくなるし、相手を傷つけたり、相手から傷つけられたりすることが平常時の何倍も多くなります。
そしてもし私が100パーセントの正論を展開したとして(実際は喧嘩になっている時点でどちらかが100%正しいということはありえないのだけど)、相手を完膚なきまでに論破できたとしても、その後味は決していいとは言えません。
さらに喧嘩は体力もかなり消耗します。
沸々と内側にみなぎる負のパワーがとんでもなく身体と心を疲弊させます。
最近は仕事でも普段の生活でも、極力争いを避けるように避けるように生きている気がします。同じ空間にいる人のちょっとしたイラつきやピリピリした空気、それを感じた瞬間になんとか場を収めるように動いてしまう。
コンプライアンスが声高に叫ばれる時代だし、周りにいる人がみんなちゃんとした「大人」なのでいきなり胸ぐらを掴みあうような事態にはなりませんが(そしてリモート生活の今、物理的にもありえませんが。。)そうやって空気を気にすることですら知らない間にストレスを溜めることに繋がっているのかもしれません。
平和主義だと言ってしまえばそれまでなのだけど、誰だって喧嘩はできれば避けて通りたい道のはずだし(内田也哉子さんは違うとしても)、「雨降って地固まる」じゃない形で穏やかに前向きに進める形にもっていけるような人になりたいなと思う今日この頃です。
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