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「イモータルが教えるメンタル」VALORANT勝手に講座

今回で4回目の「イモータルシリーズ」です。
さてランクマッチで重要な部分はなんでしょうか。
もちろんここまでの記事を含めた基本的な能力は必要でしょう。フィジカル、ゲーム理解、ミクロ、マクロ...戦闘能力と頭脳はそもそもの土台です。
しかしこれを生かすために絶対に必要な要素があります「感情」これです。

本記事は是非とも他ゲーム、OverWatchシリーズやFortnite等のFPSゲーム、鉄拳やストリートファイター、大乱闘スマッシュブラザーズ等の格闘ゲームなど、ソフトやハードに関わらず重要な要素が盛り沢山ですので、是非ご覧ください。

感情の重要性

「なぜ感情が重要か」

皆さんは実体がある人間、もしくは培養液漬けの脳みそかと思われますので怒りや悲しみ、苦しみ等々のメンタルの起伏があるかと思います。
VALORANTでは精密にマウスを操作し、状況を理解し行動に移す必要がありますが、皆さん試合中に「ティルト」してしまうことはないでしょうか。

「味方が弱い」「タイミングが悪い」「敵が煽ってきた」味方も相手も人間というシステムな以上、マウスを投げつけたくなる場面ができるかと思います。
さてそうなると人間どうなるでしょうか。

怒りというのは自己満足の世界で、感情をコントロールできなくなっているということです。怒っていいことはまったくありません。
仕事にしろプライベートにしろ、腹の立つ出来事が起こるのはよく分かります。ただ、覚えておいてほしいのは、「怒る」という行為によって自律神経は乱れ、コンディションを大きく崩すという事実です。
自律神経が乱れると、脳に十分な酸素と栄養素が行き渡らなくなり、冷静な判断力を失い、さらに感情の制御が利かなくなります。また、乱れた自律神経は3~4時間は回復しません。一度、怒るとその後しばらく悪いコンディションのまま仕事をしなければならなくなります。

上記記事

もう至れり尽くせり、最悪ですね。

ちなみにこのお話をされている小林弘幸さんはラグビー部出身で、診察もスポーツ選手の診断も多いらしく、現代のスポーツのメンタル面での重要性が伺えます。

当然VALORANTも精密な動作が重要なのは変わりなく、なんなら試合前、産まれた時の体格差で決着が大きくついてしまうリアルスポーツに比べ、e-sportsはマウスとキーボードやコントローラーの操作ですから、生まれ持った体格に比べ、日々の体調コントロールやメンタルの重要度が高くなるでしょう。

VALORANTで言えば「味方が弱いから」といつもしないようなピークをしに行って負ける。
「タイミングが悪い」から色んなところを見ようとして結果的に集中できず負ける。
「敵が煽ってきた」からそいつをキルして煽ろうとして無駄な動作が増えて負ける。

勿論たまにうまく行くこともあるでしょうが、ランクマッチは如何に良い確率を引き続けれるかによってポイントを稼ぐものです。
上記のようにパフォーマンスが落ち、しかも冷静ではない判断で下した決断がいつもの確率より高い確率を引き出せるのでしょうか。
結論は自ずと見えてくるでしょう。

しかも3~4時間はコンディションが落ちるとですから一度「カッ」となっただけでも見えない部分でパフォーマンスが落ちてしまうと。

これではいけませんね?ではどうやってメンタルを一定に保ち、同じランクに差を付けていくのでしょうか。

高いパフォーマンスを保つ方法

「気にしない」

恐らくメンタル系の悩みを持っている方で先ほどのような情報を得た方は見たことがあるでしょう。「気にしないこと」です。
というか今回の記事はほとんど「どうやって気にしないか」という部分につきます。

VALORANTはAPEXなどのバトルロワイヤルゲームに比べると比較的運の要素は少ないですが、それでも確かにハードラックなシーンはあるかと思います。

ですがそれにいちいちイライラしてはいけません。先ほどのネガティブな感情の話の通り、そういった感情が出れば出るほどパフォーマンスが落ちていきます。

人間全てのことは完璧に良い方向にはばかりではないです。自分もラッキーなことは起こっているはずで、運がないときはただの揺り戻しです。1試合ならまだしも実力のある人間が30試合やれば運だけで大きく負け越すことはありません、負けてたらそれは自分の問題+多少の運です。

「運は揺り戻すから」

ここで一つ思うことがあるでしょう「味方が弱い」「内部レートがおかしい」なるほどそういう言い訳もあります。
しかしどうなのでしょう、確かに現実の人生においては「資産」や「生まれ持ったもの」という自分ではどうにもならない部分があります。

本当のスポーツをしていれば体格差や怪我などで泣かされる人もいるでしょう、努力ではどうにもならない明確な要素です(勿論覆せなくはないけど)

ですがことゲームに関してはデバイス以外は全て公平であり、プロ選手や上手い配信者と技術以外の差はないはずです。
内部レートについても陰謀論者でない限りはRiotが1ユーザーの自分だけを狙い撃ちにするなんて妄想はしないでしょう。

ではなぜ負けているのか、単純です「弱い」これ以上の言葉はありません。
キルをしていてもベイトだったり、チームに貢献できていなかったり、味方が弱いのであればそういった可能性が高いでしょう。恐らく理解できていないだけで負けてる原因が自分のプレーにあります。

勿論トロールする人間やティルトする人間がいればそいつが悪いですが、自分のことに集中しましょう。

今の撃ち合いはなぜ負けたのか、もっとどうするべきだったのか、敵は次何をしてきてどう対策するのか。
そこにリソースを割きましょう。味方批判は終わった後にでもすれば良いです。

「煽りへの対処」

いや人によっては運ではない要素でイラっとしているかも知れません。先ほど例のように、煽られたりといったことです。

そういう方は「リスペクトしない」という選択肢を取りましょう。

全くもってZ世代っぽくないお話ですが、リスペクトは重要だとしても心の中で何を思うかは自由です。それで勝てるならやるべきでしょう。

例えば相手が煽ってきたとしましょう。「ez」「www」「yowaine w」「?」煽り方は兎も角として数ラウンドで煽ってくる人間が良くあるやつです。

ではここで煽る人(悪口を言う人)の特徴について見てみましょう。

人間は、他人と自分を比べたときに自分が優れていると「優越感」を抱きます。その逆に、自分が劣っていると感じたときに「劣等感」を抱きます。
劣等感は強烈なネガティブ感情なので、それを何とか払拭したいという衝動にかられる。それを、悪口や誹謗中傷という形で発露したくなるのです。

上記記事

要するに悪口を言う人は人との差に劣等感を感じ、そのネガティブな感情をゲームで言うと「煽る」という行為で発散しているのです。

ちょっと今自分の行いからグサッときた方もいるでしょう、かくいう私も心に来るお話です。

ですがこのお話を覚えておけば煽られた瞬間に「あっこいつは弱いんだな」と怒りというよりどちらかというと憐れみや諦め、呆れる感情が来ます。

そうなれば可愛い子犬がキャンキャン騒いでるのにいちいち怒ったりしないでしょう。チャットをミュートし平穏なまま打ち負かしましょう。

「気づきを」

試合中にどうしても我を忘れてしまうことがある人がいるかもしれません。無意識に感情がネガティブになったり、緊張したり、怒ったり、冷静になっていないことがあると思います。

人間は様々なことを無意識に行っています。この記事を書いてる作者は癖で足を組むのでこの記事を書いている間のほとんどをその状態で過ごしています。
別にカッコつけようとしているわけではなく、なんとなくやっているのです。

ネガティブだったり緊張したりはこのような癖よりは分かりやすいように見えて、平常心のない状況は周りが見えなくなり、俯瞰して物事を見れなくなります。

ではどうやって気づくのでしょうか、一つはモニターの横などに紙など事前に決めたマインドになるようにできるものを置くという方法があります。
例えば紙に「冷静」と書いておいて、何かあったときにチラッとだけ見る、これだけで人間は試合前に考えていた冷静な脳みそに戻っていき、100%に近いパフォーマンスを行えるでしょう(確かVCTで記入できる物は持ってこれないけど)

これがめんどくさいと思う方は脳みそにこの記事内容を覚えておくだけでも意味があります。
ふとした時に思い出してください。

「憧れるのをやめましょう」

よくいるタイプの人として「俺は強くないから〜」という人がいます。
そして大抵は合わせピックをして味方任せだったり、撃ち負けたことをフィジカルの原因にします。

これは「イモータルに行けるエージェントピック」の回にも触れましたが、ランクマッチなのに自分が弱いと思い込むことはネガティブな感情でありマイナスで、その上大抵の場合そういうタイプの人間は自分が頭が良いと勘違いしているパターンがあります。

要するにランクが上がらない理由をフィジカルのせいにしているけど、実際は他の部分が悪いのかも知れないということです。
自分の決めつけたメンタルが、パフォーマンスを落とし、自己分析の機会を失っている可能性があるということです。

さてここで恐らく反論したい方がいるはずです。「本当に撃ち合いが弱い」という人です。
確かに私もあまりフィジカルが強みでイモータルまで到達したとは思っていませんし、実際ランクが低ければ低いほど総合値はランク相応でも、一つ一つのレベルは大きく差があることが多いように感じます。

だから自分は憧れていない「自分は周りより頭がよくランクはいつか上がるという自負がある」という自信があるから大丈夫、と思うかもしれません。
ですが次の章を見てください。

「効力予期」

アスリートが、「この練習をすれば、大会でのパフォーマンスを最大限に高める事ができる。」(結果予期)というメンタル的な信念があったとしても、大会でのパフォーマンスを高めるための「練習」があまりにハードなため、「自分には遂行できる能力が無い」と感じる場合(効力予期)、そのアスリートは練習に打ち込むことは困難になるでしょう。

(中略)

スタンフォード大学の心理学者、アルバート・バンデューラ博士が行った重度の恐怖症を抱える患者に対して行った研究によると、結果予期と効力予期を含む全体的に高い自己効力感を持ち合わせる患者は、低い患者に比べ、恐怖症克服に対する行動力が高く、与えられたタスクに対する成功確率も、患者が持つ結果予期と効力予期の強さに相関していたようです。

上記記事

こちらの記事では結果予期効力予期という部分からスポーツ選手の自信に関して分析しています。
これをゲームに置き換えると「自分はこのランクより上に行ける」(結果予期)というマインドがあっても
「撃ち合いに負けそう」「この試合は勝てない」といったマインドがあると効力予期の部分が落ちてしまい、結果的に高い自己効力感を得ることができなくなってしまうのです。

そのために憧れるのをやめましょう、自分がしっかりと良いプレーをするために過剰でない自信を持つことは本当に大事なことです。

最後に

さてこうは言ってきたもののどうしてもイライラしてしまう日が出てきます。
そういう時はやめましょう、録画を見返したり、コーチング動画見たり、ペットの文鳥と戯れて落ち着きましょう。

人間の感情はいつかリセットされるものです。誰も彼もが喧嘩をしたことがあると思いますが、それは一時的なもので、1週間もすれば忘れます。
ましてや対面していない赤の他人との関係なんて半日すればパフォーマンスには影響しないでしょう。

以上がe-sportsのメンタルに関しての記事でした。
専門家でもないちょとスポーツをやったことがあって、ちょっとゲームが上手いだけの人間の解説でしたが、この記事を気に是非自分のメンタルについて見直してみてください。

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