映画ハピネスを観て
嶽本野ばらさん原作の映画「ハピネス」を映画館で見てきました
近くの映画館の上映時間が朝の9時くらいだったので、久しぶりに早起きをしてとっておきのお洋服にヘッドドレスを合わせておめかしをして、胸の高鳴りを感じながら家をでました
先に映画の感想から言うと、久しぶりにこんなにも心がじんわりとしたなあというのが率直な気持ち
「大切な人と一緒に見てほしい」という謳い文句はよく映画の宣伝で耳にするけれど、こんなにもその言葉がしっくりくる映画はないのではないかと思うほどに、ぜひ自分にとって大切な誰かと一緒に見てほしいと心から感じる作品でした
物語は恋人である彼女から、余命があと1週間ということを打ち明けられるところから始まるのだけれど
そこから描かれる二人の様子や家族、彼らを取り巻く人々の心を、こんなにも丁寧にじっくりと味わうことができて、自然とわたし自身の心臓も締め付けられたり安心したりと、鑑賞中まるで生き物のように動ごめいていました
当たり前に思える日常がどれだけ素敵でかけがえのないものなのかを、ものすごく痛感させられたし
毎日の一瞬一瞬をもっと丁寧に、もっと真剣に向き合って生きなくてはいけないなと感じされられました
悲しくて切ないけれど、私たちが知らなくてはいけない本当に大切なものを伝えてくれている作品で
生まれてきて生きて、そして死ぬという私たち人間の人生の意味を改めてじっくりと考えたくなりました
今回は一人で見に行ったのですが、いつもならパクパクと食べてしまうポップコーンを取る手の動きが止まり、映画にいつも以上に真剣に向き合って対話をしたくなるようなそんな感覚は初めてで
ついつい映画館では堪えてしまいがちな涙も、今日は自然と流れていました
物語を通して彼女が身にまとっているロリータファッションも素敵で、洋服を通して感じられる心情や人間模様もとても美しかったです
映画を見ながら自分の心とも向き合ったような感覚で、映画を観終わったあとはじんわりと心が温かくなったのと同時にすごく軽やかな気分になりました
何度でも見たくなるそんな愛に溢れた作品なので、今度は私にとって大切な人たちと一緒に観に来たいなと思います
まだご覧になっていない方は、ご興味がありましたらぜひ見てみてください