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たった一度だけの初稽古

昨日の稽古のこと。

初稽古を迎えたお子様のお母さまが、その様子をビデオカメラにおさめていらっしゃいました。

初めてのおじぎ、はじめてのお稽古着、ちいさな手でさんかくを作って

一生懸命向き合ってくれました。

記念すべき初稽古は、この教室に来てくれている子供たちがみんな通る道。

子供たち本人は「記念すべき」という認識はないかもしれませんが、

大きな一歩です。

時には、お母さまと離れることが不安で泣いてしまう子もおります。

けれども、

人生でたった一度だけの初稽古は、

稽古場に来てくれたことそのものが、

扉をひとつ、開いてくれたことなのかなと感じます。

成長の扉をひとつ開くお手伝いができて、

私もとても嬉しい気持ちです。

これから、新しい仲間を迎えるシーズンがやってまいります。

継続の子供たちも、舞台を経て大きな成長を感じられる時期でもあります。

楽しみです。

日本舞踊家 有馬和歌子



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