見出し画像

経営企画時代の中小企業診断士受験勉強について

先日、中小企業診断士の2次試験の合格発表がありました。このあと口述試験や実務補習がありますが、普通にやれば問題ないものなので、診断士試験に関しては2次試験に合格することが山場と言えるでしょう。
 
私は現在受験指導には関わってないですし、合格したのも10年以上前なので試験対策など細かい話は参考にならないと思いますが、特に企業内で経営企画というポジションで働きながら試験勉強もという方に、私の経験が参考になるかもしれないので、今回は診断士受験生時代の話をしたいと思います。
 


診断士受験のきっかけ

正確な時期は覚えてないですが、診断士を取ろうと思ったのは2007年か2008年ごろ、20代後半のころです。
 
当時、私は不動産会社で経理を担当していました。ただ、ずっと経理をやりたいと思ったわけではなく、会社経営に関わるポジションに就きたいと思っていたので、仕事をしながら資格取得などの自己啓発も必要と考えてました。そこで目をつけたのが中小企業診断士の資格。日本版MBAなんて言われることもあり、勉強範囲も広いですが、興味を持ちました。
 
後押ししてくれたのは当時の勤務先のトップから「診断士に興味があるなら受けてみたら」と言われたことです。トップから言われれば、取得して役に立たないことはないだろうと思い、受験を決意しました。
 

受験歴

結果的に合格まで、4年間かかることになりました。受験歴を簡単にまとめると以下の通りになります。

・1年目 1次合格、2次不合格(大手予備校に通学)
・2年目 2次不合格(本気道場・・・本気道場について詳しく知りたい方は個別に連絡ください)
・3年目 1次不合格(1次独学、2次は本気道場)
・4年目 1次合格、2次合格(1次独学、2次は本気道場)
 
1年目のときは大手予備校での講義が中心でした。1次は合格できましたが、2次の解き方とかは全くわからない状態でした。
 
2年目に本気道場に通うことで、解答手順などを身に付けることができました。ただ、答練や模試などの点数は高くなく、自信はなかった状況です。
 
3年目で2次試験の解き方にやっと自信が持てる状況に。模試や答練などの点数も高くなりましたが、1次試験対策がおろそかになり足元をすくわれることに。

4年目は1次も2次も自信を持って試験に臨み無事に合格したという形です。

勉強方法と実務への活用

おぼえているのは、4年目のころは、平日は朝早くオフィス近くのカフェなどで1時間勉強、終業後もオフィス近くもしくは地元のカフェで1時間勉強、あとは通勤時間でもまとめノートや講義の録音を聞いたり、家でも勉強して1日3時間近くの勉強時間を確保していたこと。土日は2次試験対策で1日8時間くらい勉強していたことですね。よく診断士試験に合格に1000時間必要と言われていますが、4年目はそれくらい勉強していたと思います。

今はもっと効率のよい勉強方法やツールがあると思いますが、
・隙間時間を活用する
・自分が間違えた個所などのまとめノートを作る

というのが有効でした。
 
あとは財務会計がポイントだと思います。財務会計が苦手なままだと、そもそも1次試験も通らない可能性が高いです。1次は7科目、2次は4科目あって、当然得意不得意はありますが、財務会計は得意と言える状態にしたほうがいいと思います。
 

受験生時代に経理から経営企画に異動となりましたが、新規事業の企画や既存事業やベンチマーク企業の分析などで診断士試験で学ぶ知識が役に立ちました。特に企業経営理論や店舗運営、財務分析の知識ですね。アンゾフの成長ベクトルや4Pに当てはめて資料を作成したり、上場企業の決算資料を分析したり、ベンチマーク店舗の視察レポートを作成するときなど、合格前でも知識を活用する機会はあったと記憶しております。
 

受験生時代を振り返って思うこと

やっぱり不合格の時にどうするかが問われます。ストレート合格する人や2年目くらいで合格する人も多い中で、3年目や4年目に挑戦するというのは簡単な決断ではなかったです。仕事や家庭の事情で受験を辞めてしまう人も数多く見ています。
 
それでも、勉強すればするほど、特に2次試験はポイントが分かってくる試験だと思います。今でも覚えているのは、合格した時の2次試験の受験当日、仲間でお疲れ会を開催したのですが、これは合格したという確信があり、仲間からもすごい自信にあふれた顔だったと言われたことです。勉強を続ければ受かる試験だと思います。
 
そして、そこで学んだ知識や人脈は、診断士としてコンサルタントとして活動する今でも役に立っています。そう考えれば、合格まで多少時間がかかりましたが、悪い時間ではなかったかなと今になって思います。

今年残念ながら不合格だった方、またこれから診断士受験を考えている方、勉強に集中している時間というのを楽しんで取り組んでいただき、来年の合格につなげてもらえればと思います。

いいなと思ったら応援しよう!