「歌塾」初級講座 歌の型を学ぶ――新古今、京極派を中心に
和歌を真剣に学びたい方へ
和歌を学びたい。
和歌のなかでも、広く知られているとはいえない新古今や京極派について、もっと学びたい。
難しいと言われ敬遠されがちな新古今、
そもそも存在がほとんど知られず語る人間も少ない京極派。
……について知りたいし、その背景や精神が知りたい、
それらを踏まえて和歌を実作するということについて真剣に考えたい。
そうした願いを、あなたもお持ちでしょうか。
これらは、約10年前に和歌を学び始め、新古今や京極派の魅力を知った、
初学のころの私、梶間和歌の抱いていた願いです。
そんな私の切実な願いを満たしてくれる媒体は当時、ありませんでした。
もちろん私の探し方、調べ方がつたなかっただけである可能性もあります。
が、仮にそういうものが当時あったとして、
何から調べてよいかわからない初学の人間に見つけられないものならば、存在しないも同じでしょう。
そうした状況で、
とても初心者向とはいえない研究書から
まじめに書かれきちんと校正が入ったとは思えないようなおもしろ(トンデモ)本まで……
さまざま読み漁り学びを進めようとした10年近く前のことを、懐かしく、少し悔しく思い返します。
いつか、現代に和歌の手本も先生もないのだと割り切るに至りました。
そうして『新古今集』や京極派の和歌だけを手本に、それらとひたすら対話し、その精神を歌の形にする、
ということを続けてもうすぐ10年になります。
月平均120首詠むという数字は、和歌人口、短歌人口どちらを見ても極端な多作であるといえるでしょう。
※念のため……現代短歌は、和歌を詠む手本になどなりません。
7年ほど結社に所属し、退会した者なりに、はっきりそう申し上げます。
和歌を学ぶために短歌結社に入る、という選択はまず勧められません※
あなたもそうした独学の道の半ばにいらっしゃるでしょうか。
または、そんな大変そうな道に入ることに躊躇する気持ちをお持ちかもしれませんね。お察しします。
ともあれ躊躇の気持ちの働く前にその道に入った梶間和歌、右も左もわからないなかで和歌を独学し、数年を経たころ。
和歌を学びたいという意欲を持った方々とご縁を持つ機会が増えてきます。
そんな方々に向けて和歌の講義をすることもありました。
知識よりパッションのほうが評価されがちだった気もしますが、
それでも、和歌を学びたいという方にとり有意義であろう講義がブラッシュアップされていったものでした。
そうして2021年現在、令和和歌所さん主宰「歌塾」の講師のひとりとして、和歌の講義をおこなっています。
基礎クラス、初級クラスそれぞれ全12回の講座を収録、配信するという形で。
それらの講義の梶間和歌担当回のみ、こちらで個別販売いたします。
知識よりパッションが評価されがちとはいえ、夢中で学んでいれば人よりは知識も付いてくるものです。
それらを1年間の講座にまとめたものがこちら。
和歌を読むだけでなく自作することを願う方々に、届きますように。
どんな方向けの講座?
【初級クラス】では
「和歌を学ぶことはもちろん、自分なりに和歌が詠めるようになりたい」
という方を主な対象として、毎回1時間強お話ししています。
「1時間半や1時間50分は“1時間強”ではない」という一般論は、ここでは全力で無視します。
(毎回ヒートアップして時間内に収まらないのよ……)
和歌についてきちんと学んだ人間のほとんどいない現代短歌業界で、人気だけはダントツの『万葉集』と
BAKAのひとつ覚えのように名前だけ有名な「百人一首」
……をちょろちょろっとかじって満足できる、
現代短歌業界のなかで少しばかり古風な言葉や言い回しを使って
和歌“風”の短歌を詠んで満足できる、
私はそんなタイプではない!
子ども騙しはたくさんだ!
もっと和歌について学びたい!
新古今や京極派について語ってくれる人間はいないのか!
新古今や京極派の精神を現代に体現しようとする歌人はいないのか!
そう叫ばずにいられないあなたには一度、私の講義を聴いていただきたい。
『万葉集』「百人一首」アゲアゲの風潮に対して、何ひとつ遠慮せずものを言い、
現在あまり顧みられることのない『新古今集』また新古今和歌、京極派和歌への愛を滔々と語っておりますよ。
もちろん実作の基本はゴリゴリの新古今調、
そこに冷徹すぎるほどの京極派風の和歌を挟むことで虚構の美とリアリティのバランスを取る、
それが梶間和歌作品です。
2020年時点の歌集を無料公開しておりますので、ご参照ください。
(現在はこれ以上に厳しい歌風となっております。てへ)
また、梶間の特徴のひとつに「韻律と文法に死ぬほどうるさい」というものがあります。
短歌界隈の人間関係でも「文法は梶間に聞いておけ」と言われるくらいには、信用を積み上げてきました。
現代日本語のルーツとはいえ、
和歌で用いられる日本語は現代日本語と別の言語
ぐらいのつもりで挑んでちょうどよいくらいには、口語(現代日本語)と文語(平安時代の日本語)には隔たりがあります。
基本的には文語で詠むものとされている和歌の実作をするにあたり、その点信の置ける人に学びたいものですよね。
梶間和歌とは、自分の大切なお金を払って学ぶに値する人なのか。
知識量は? 知識だけでなく、自分の肌に合うかどうかも知りたいけれど……。
そのあたりがご心配でしたら、
梶間の書き溜めてきたブログ記事や、講義の一部を無料公開した動画もご覧になって、ご判断くださいね。
(無料公開動画は、下部の各講座の販売ページに貼り付けております。販売ページを気ままに覗いてみてください)
“BAKAのひとつ覚え”なんて初歩の初歩、好き嫌いの極端に分かれる書き方やしゃべり方をする人間です。
これはどうにも変えられませんし変える気もありません。
知識面だけでなく人対人の相性面も、ご遠慮なくご判断くださいませ。
奇跡的に「合う!!! 」と感じてくださる方と良いお付き合いができましたら、幸いです。
※こういう方にはお勧めしません※
・テクニック、「絶対○○できる」など、わかりやすいものをお好みの方
・精神論や哲学的な話を聴くと眠くなる方
・ご自分で和歌を読み古語辞典を引くなどの努力をする気がなく、
動画視聴だけで何かを満たしたいとお考えの方
・『万葉集』、『古今集』、王朝和歌、「百人一首」をがっつり学びたい方
・『万葉集』や「百人一首」が和歌の最高峰である、と信じ続けたい方
・“質より折”の王朝和歌のような歌を詠み、贈答のしたい方
・動画に画質の良さなどのクオリティを求める方
(音質の悪さについては、別撮りしたクリアな音声ファイルを合わせて公開することで補っております。それ以上の事をお求めの方は購入をご遠慮ください)
・梶間和歌に対して敵意、嫌悪感をお持ちの方
こちらでは、1回1時間強(??)の【初級クラス】講義を1本ずつ販売しております。
ご購入になると、講義に使用したスライドのPDFファイル、別撮りしたクリアな音声ファイルにもアクセスいただけます。
知識は人類の共有財産ですので、講座内容は口外禁止、ということはありません。
ここから学んだり感じたりした事を、あなた自身の学びだけでなく、
次は必要に応じて、人に伝えるプロセスにもお役立てください。
ただ、動画URLを人に教えたりPDFファイルをスクショ、公開したりすることは、ご遠慮くださいね。
これらの講座を人に勧めたいという際は、noteの動画販売ページのURLをお伝えくださいませ。
ご質問、ご感想もどうぞお寄せくださいませ。
(動画やブログなどでの回答となる可能性もあります)
waka-kajima@hotmail.co.jp
疑似的な形ではありますが、画面越しにあなたと交流できますことを、楽しみにしております。
【基礎クラス】の講座販売ページはこちら。
「歌塾」初級講座販売ページ
「歌塾」初級クラス 梶間和歌担当講義
歌の型を学ぶ――新古今、京極派を中心に
第1回 概要
第2回 歴史、姿勢、歌風(前半)
第3回 歴史、姿勢、歌風(後半)
第4回 各時代の詠歌姿勢と歌風
第5回 和歌を詠む精神
第6回 新古今夏歌から型を学ぶ
第7回 新古今秋歌から型を学ぶ
第8回 新古今冬歌から型を学ぶ
第9回 京極派の誕生と精神
第10回 京極派和歌揺籃期から第一次雌伏期前半までに学ぶ詠歌姿勢
第11回 京極派和歌第一次開花期、『玉葉集』入集歌に学ぶ
第12回 京極派和歌『風雅集』までの歩み、『風雅集』入集歌に学ぶ
全12回視聴予定の方には、マガジン単位でのご購入が少しお安くなります。
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