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ユースチケットでN響行ってきた
ほとんど初めて、オーケストラを観に行ってきた。
サガンの「ブラームスはお好き」とか、
Red VelvetのFeel My Rhythmとか、
日曜21時のクラシック音楽館とか、
映画音楽とかジェーンオースティンの世界とか、
いろんな角度からオーケストラにハマる一歩か二歩手前(もはや踏み込んでもいるけど)みたいなところにいて、気になってはいたけど、なかなか敷居が高かった。
楽団も指揮者も交響曲もなにも知らんから、図書館に行ってオーケストラ入門とある本を軽く読み、直近のプログラムと演奏される曲をXやウェブでひたすら調べる。
新年に湧き上がる謎の行動力と社会人だけどギリギリ買えたユースチケットのおかげで、重厚なドアが開いた。
私が最初に選んだのは、NHK響のcプログラム。
通称(?)、cプロ。
cプロは休憩がなくて約60分〜と短め。(次から変わるらしい)
お、一刻も早く行きたくてうずうずしてた初心者にとってぴったりのプログラムっぽい。
プログラムは、ソヒエフという指揮者の「キキモラ」と「ロミオとジュリエット」。
…何も分からなかったので、Spotifyで予習する。
寝坊したうえに、乗るバスも間違えた午前中の予定を終えて、急いでNHKホールへ向かう。
着いたのは開演5分前、公演前にある室内楽を聴く事ができなかった。
後ろに人がいると気になりそうで、最後尾の席を選んだ。どこがおすすめかたくさんたくさん調べたけど、聞きやすかったり見やすい席より、初めてなので少しでも安心できる席を選んだ。
座席に着くや否や、早速始まる。
(おそらく)テナーサックスとファゴットの音色やっぱり好きだなーとか、
打楽器かっこいいなーとか、
デクレッシェンドうま!とか、
コントラバスめっちゃ距離あるとこ弾くやんすご!とか、
元吹奏楽部だからか少し分かる程度の、めちゃくちゃ単純な感想を浮かべる。
私は全体を俯瞰するというより、一人ひとりの演奏する姿を観ていたような気がする。それには圧倒的に目が足りないけど。
予習でそれとなく次の流れが分かっていたから、なんとなく好きだったところは生の演奏を聴いて演奏する姿を観てもっと好きになったし、これまでなんとも思ってなかった部分で鳥肌が立ったりもした。
そして、1回1回静まるたびに、「やばい、もうすぐ終わっちゃう」とも思ってた。
私の人生、かなり音楽に助けられていて、オーケストラは、特に「今ここ」に集中できるリラックスの1つだと実感した。
何をしてても、先のことを考えて不安になったり存分に楽しめないことがストレスだった自分にとって、今ここを大切にできることはこの上ない幸福感に繋がってる。
昨日までの疲労と今日の忙しなさでやっと帰ってきたのに、心と体が「満ちている」という表現が本当にぴったりだった。
最高のひとときでした。
私がユースチケットを使えるのはあと1年。
色んなところに座って、お気に入りの1席を見つけたい。