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帰属意識について

皆さんは「帰属意識」と聞いて、どんなことを思い浮かべるでしょうか?
学校のことでしょうか?会社のことでしょうか?部活動のことでしょうか?

「帰属意識」とは、特定の組織や集団に属しているという「意識」のことを指します。

例えば企業においては、社員のなかに芽生える、組織の一員として「集団に所属している」「仲間である」といった考え方です。

帰属意識が高ければ高いほど組織における問題を「自分ごと化」して捉えたり、会社や従業員に対して興味や愛着を持つことにも繋がるとされています。

元々、日本は終身雇用制度が一般的で、企業に入社すれば、定年までその会社に所属することが当たり前でしたが、近年では「人材の流動化」が進み、転職活動をして複数社で働くことが一般的になったため、この「帰属意識」が注目されるようになりました。

帰属意識が低いと、属する組織のなかに「自分の居場所がない」と感じたり、それにより積極的に他社員とのコミュニケーションをとらなくなったりすることがあると考えられています。

「すべての悩みは人間関係の中にある」

心理学者アドラーの名言です。私もそう思います。

また、アドラーは解決のための策も教えてくれています。

対人関係のゴールは「共同体感覚」だと。

「帰属意識」を自分なりにどのようにコントロールするのか。ここが最大のポイントです。

大前提ですが、「一人になりたくない。誰かと繋がっていたい」という欲望を私たちは秘めて生きています。

帰属意識というものの源泉は、そんな社会的欲求から生まれています。

さて、そんな「帰属意識」と随分と私は組み合ってきました。

老舗の箸屋代表社員 社会人 男性  地元商店街構成メンバー 宗教 など

~こうあるべき ~こうでなくてはならない ~外れてはいけない 

どうして? 帰属から外れてしまうから 孤立するから

孤立することは 恐ろしいことだから

そんなはずはないのに、自問自答です。

こんな悩みをすることも傲慢なのかもしれませんよね。

大好きな種田山頭火さんもこんな対の句を並べて自嘲しています。

【やっぱり一人がよろしい雑草】

【やっぱり一人はさびしい枯草】

アドラーは自らの述べる共同体について、
家庭や学校、職場、地域社会だけでなく、たとえば国家や人類などを包括したすべてであり、時間軸においては過去から未来までも含まれるし、さらには動植物や無生物までも含まれる、としています。

樹木だって、動物だって同じ空気を吸っている共同体です。

空気が無ければ生きていけない仲間です。

雲はどうでしょう。同じ地球上に起きている事象という意味での仲間です。

「夕陽さん、バイバイ!また明日ね!」

「転ばないように、僕見てるからね、アリさん」

3歳になって言葉があふれ出してしょうがない息子はすでに共同体感覚を習得しているようです。

想像以上に子供たちは純粋に人間の根本的な悩みと向き合い、純粋に解決しているのやもしれません。



 

埋もれてしまっている宝石がたくさんあるように思います。文化だったり、製品の場合もあるけれど一番は人間の可能性です。見つけて、発信してよりよい世界を共に生きましょう。