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【わかばルームのすきま教材・構音】文のれんしゅう「しゃししゅしょ」

どうも、わかばルームです!ご閲覧、ありがとうございます!

「しゃししゅしょ」と「しぇ」が抜けていますが、それにはちょっと訳があります。この①から⑩までの中に、「しぇ」は一度も出てきません。

日本語で「しぇ」のつく言葉のしりとりをしてみて下さい。外来語しか思い浮かばないと思いますが、いかがですか?

「シェーバー」「シェービング」「ポシェット」「シェイク」「シェパード」「マルシェ」…。

しかも、構音の練習で通室する主に5~7歳前後くらいの子どもにとって、ファミリアリティ(単語親密度)の低い語しか思い浮かばないのですよ。つまりは、どれもあまり使わない、聞いたこともない語だということです。「シェイク」なんかはまあまあ良いかもしれませんが、それを使うとちょっと出来上がった文に無理矢理感が漂ってしまいそうです。そういえば、恐竜とか怪獣とか昆虫とか料理とかポケモンとかメーカー名とか…などなどの図鑑に「シェ」のつく名前がそこそこ載っている気もしますが、それは大人でも知らないマニアックな言葉ですよね。私は子どもにそういうのを言われて「え?なにそれ?」となること、よくあります。

そうですね、「しぇ」はきっと昔からの本来の日本語では発音されなかった音なのですよ。外来語が増えてきてから使われだした音なのでしょう。

そんなわけで、「文のれんしゅう」を作る際に、もう「しぇ」の入る文はあきらめてしまいました。本来の日本語で使われる「しゃししゅしょ」が言えるようになっていれば、大きくなって難しい外来語で「シェ」を言う時でも大丈夫だろう…ということで。

一方で、文ではなく「しゃししゅしぇしょ」のつく単語のリストというものを、オンラインで構音の指導をするときに市販のものを使うのは著作権的に危ういという事情から自作しておりますが(いずれこちらも公開いたします)、そちらでは「シェパード」と「シェイク」だけを挙げました。でもそこで、「シェイク」は割に知っている子は多いようですが、「シェパード」はみんな知らないですね…。

さて、今回の①~⑩ですが…
④の「しながわえき」を知っている子と知らない子は二分される印象です。そして、知らない子はファミリアリティ低い語の文冒頭の「し」が言いにくいという現象がよく起きる気がします。
⓻の「しゅつどう」、⑧の「しゅっぱつ」は、なかなか難しい語だと思うのですが、5歳児くらいでもよく知っていることが多くて、感心します。乗り物関係でかっこいい言葉なので、よく知っているのでしょうか。
一方で、⑧の「つくし」を知らない子は多くなっていますね。むしろ、知っている子に会ったことがない気がするくらいです。
以前はそうでもなかったのですが、このご時世になり⑨の「ちゅうしゃをしたくないから」を読むと、それを聴いておられる保護者の方からもの申したい気配を感じることが増えてきました。その方その方によって、感じられることは同じではなく、いろんな意味合いがあるような気がいたします。ずっと同じ教材を使っていると、時代の流れを感じるものですね。
⑩を読んだ後、子どもに「なんで?」と聞かれることがあります。「しっぱい」という語に反応している場合がよくあって、そういうめちゃくちゃになるのを笑って面白い!…となる子もいれば、「しっぱい」を恐れて不安な様子を伺わせる子もいるように思います。こうした文や単語を言ってみる課題から、子どもの内面が透けて見えて、セラピー上の問題解決のヒントになることがしばしばあるので、意識してどの言葉に反応しているのか観察しておくことが大切だと思います。

●「しゃししゅしょ」の音を、文レベルで楽しくたくさん練習できるように…と考えました。
●幼児~小1児童が読んで練習できるように、全て平仮名と片仮名で表記しました。
●それぞれの文の「しゃししゅしょ」の数をポイント(P)で表記しました。
●4~10Pまで全10文です。
●構音の練習用に作成しましたが、他の用途でもどうぞお使い下さい。
●規約の範囲内であれば、個人、法人、公的機関、商用、非商用問わず、ご利用いただけます。
●【ご利用案内と規約】はこちら➞https://note.com/wakabaroom/n/n5d5614f9f0e7
●PDFファイル、A4用紙1枚です。

本教材は有料です。本記事を100円でご購入下されば、ダウンロードできます。

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