【詩】渦中
ステンレスのように思っていたきみのこころ
潤そうとしてた
そして、ある夜
言葉にならない音を立てて
暗いアスファルトの上に崩れ落ちた
きみを操れず
じぶんを偽れず
撒き散らされていた渦の真ん中
いつだってわたしがわたしのまま
求めて求めて求め、疲れ、
美しい能力を犠牲にしながら腐敗を始めた
頭蓋骨の中から
電信柱の陰から
削ぎ落した記憶だけがすり替えられる
そのうちに
きみのこころは新幹線に乗り何処かへ向かっていった
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