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【詩】はると鬱々

春休みが終わり
娘は幼稚園へゆく バスに乗って
ちゅうりっぷ組から きく組になる
はずだったのはわたし

久しぶりに訪れる気配
静けさで満ちた部屋
したいことが山ほどあり
何をするか決められず、ふと
昔々の教科書に載っていた短歌を思い出したり
宝くじの結果なんかを見ただけで
わたしの時間は駆け去ってゆく

娘を乗せたバスが見えると
がっかりとした気持ちになるが
それは娘も同じかもしれない
と思い込んでおくわたし

同じ毎日が繰り返されることが
幸せなことだと記しておかねば
画面の中の横文字の詩に
贈りものとして
おばさんになったわたしへ

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